Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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WBC観戦記

(2009年3月24日)

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 野球ファンの私は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のテレビ観戦を大いに楽しみました。準決勝進出をかけて2次ラウンドが行われたのはサンディエゴでしたが、かの地は私の地元でもあります。松坂大輔、ダルビッシュ有、そしてイチローなど、お気に入りの日本人選手が出ているのを見ると、わくわくさせられます。彼らのプレーには、サンディエゴの野球ファンも大いに沸きました。ここで、日本のテレビ局の実況中継のアナウンサーに感謝しておきたいと思います。2次ラウンドの舞台ペトコパーク球場には、ほかの球場には見られない特徴があるのですが、そのいくつかを日本の野球ファンに紹介してくれたからです。例えば、レフト側ファウルライン後方には、古いレンガ造りの倉庫があります。また、センター・フェンスのすぐ後ろには芝生席があります。ここには、ヤシの木が植えてあり、その下で家族連れがピクニックを楽しめるようになっています。さらには、「ビーチ」と呼ばれる広い砂場があり、サンディエゴ・パドレスの試合がこの球場である時は毎回、砂の城をここに作ります。サンディエゴは気候がとても素晴らしいので、ペトコパークで野球観戦をして野外の空気を吸うと、いつも格別な思いがします。

 アメリカの野球ファンが日本の代表選手たちに声援を送る姿を見て、まだ高校生だった1973年の春に、私が初めて日本に来た時のことを思い出しました。当時、私の知っている日本語はほんの少しだったため、日本でのホストファミリーとの意思疎通に苦労し、最初のころはホームシックになったことを覚えています。けれども、プロ野球シーズンが開幕すると、ホストファミリーの兄弟たちと一緒に、読売巨人軍の応援を楽しむことができました。私の日本語はとてもひどいものでしたが、野球用語はとても早く覚えてしまいました。例えば、日本語の「ストライク」は英語の「strike」のこと、「フォアボール」は「walk」、といった具合です。当時の巨人軍には、スター選手がきら星のごとくいましたが、特に好きだったのは、一塁手の王貞治選手と三塁手の長嶋茂雄選手でした。ホストファミリーの兄弟たちとの会話はお互い大変でしたが、それでも、王選手が「サヨナラ・ホームラン」を打って試合を決めた時などは、一緒になって喜びました。「ON」の2人なら、アメリカでもきっと大スターになれるんじゃないかと思っていたことを、今でも覚えています。

 あれから何年もたち、野茂英雄投手など日本人メジャーリーガーの草分けとなった選手たちの奮闘のおかげで、今では多くの日本球界のスター選手がアメリカのプロ野球リーグで活躍しています。アメリカの多くの野球ファンは、松井秀喜、福留孝介、イチローなど、お気に入りのヒーローたちに声援を送っています。ずっと昔、私は自分の好きな日本のプロ野球選手を一生懸命応援ました。そして、それが日本語の習得に役立ち、新しい友だちもできました。ですから、日米両国をはじめ、野球を愛する国々からあのように多くの選手が今年のWBCに参加し、一緒にプレーしているのを見ることができて、とてもうれしく思いました。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

東京の加奈さんからのコメント:

大使の『WBC観戦記』、とても楽しく拝見しました。 日本中がWBCで盛り上がりましたね!? 今後、アメリカのメジャー・リーグと日本や韓国の野球がひとつのリーグでシーズン中もプレイできるようになったら、毎年、WBCを見ているようになり、素敵だと思います。

今後も大使のブログを続けて読ませていただきたいです。

ジムさん、こんにちわ。

WBCは、私も宮城県でテレビ観戦しました。 日本が優勝したことは、宮城県でも話題になっています。 私も読売巨人軍のファンです。 アメリカが教えてくれた野球という素晴らしいスポーツを、日本人が一生懸命やっていることを、アメリカが喜んで受け入れてくれるのが一番嬉しいです。 ジムさんの地元であるサンディエゴは、きっと素晴らしいところなのでしょうね! 野球を通じて、日米がより親密になり、世界もより競合していけたらいいと思います。

ブログ楽しく拝読しました。 WBCは素晴らしい感動をくれました! 決勝のドジャースタジアムはLAに留学中に良く野茂投手とピアザの応援に通ったので懐かしかったです。 これからもブログ楽しみにしています。

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