Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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横須賀での市民権授与式

 先日、横須賀海軍基地で米国市民権授与式が行われ、新たに米国人になられた70人以上の方々に市民権取得証明書が授与されました。私の母も移民でしたから、この式典に出席し、お祝いの言葉を述べる機会を持てたことを、とてもうれしく思いました。新たに市民権を取得された方の中には、米海軍の兵士と結婚されている日本人女性もいらっしゃいました。また、7歳のフィリピン人の少年もいました。お父さんは海軍に勤務しているそうで、息子さんを米国人として育てることができることを、非常に喜んでおられました。

 通常、移民が米国市民権を申請するには、それ以前に米国に5年以上居住していることが要件となっています。しかし、新しい法律の下では、現役の軍人と海外に住むその家族も市民権の取得が認められています。

 市民権を取得するということは、選挙権、被選挙権、米国のパスポートで旅行する権利など、多くの新しい権利を得ることを意味します。しかし同時に、納税義務や、陪審員を務めたり、国を守るといった新しい責任を負うことにもなります。

 式典では、米国は、移民が持ち込んだ文化や伝統によって豊かになった国である、という話をしました。私は、母の母国であるスイスを誇りに思いながら育ちましたし、子牛のクリーム煮やチョコレートなどスイスの味が好物でした。家では、8月1日のスイスの独立記念日には、いつもスイス国旗を立てて祝ったものです。式典では、「皆さんは自ら選択してアメリカ市民になりましたが、ご自分の生まれをいつまでも誇りとし、母国の素晴らしい伝統を米国に紹介してくだい」と話しました。そうすることで、米国は一層多様化し、文化的にも豊かになっていくのです。

 母が市民権を取得した時のことは、今でも覚えています。私は4歳でした。「市民権を取得する」とはどういうことなのか理解できませんでしたが、何かのお祝いごとなのだろうと感じました。なぜなら、その日の夕食に、母が焼いたチョコレートケーキのデザートが出たからです。

 もちろん、これは、今も私が楽しみにしている伝統なので、今回の式典の後にもケーキをおいしくいただきました。

 日本では今、移民をもっと受け入れるべきかという議論が盛んに行われているようですが、皆さんはこの問題についてどのように考えますか。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ジムさん、こんにちわ。 米国市民権の授与式おめでとうございました。 米国は移民を積極的に受け入れるべきです。 しかしながら、移民の方々には、米国の国家理念である「自由国家」を支持し、かつ主体性をもって米国の一員としての責務を果たすことを求めないといけません。

出自などのあらゆる差別の撤廃は、多様化する米国市民の相互理解と相互扶助とを必要とします。 「みんなで生きるひとつの米国」を体現してゆくことを、新たなる市民となった人々に、自覚して もらうべきであり、すべての米国市民に認識してもらうべきだと思います。

前回、米国の移民受け入れの考えを送付していますが、日本の移民受け入れについて申し述べます。 私は日本国が日本人発祥の国で、すべての日本人の母国であることを誇りにしています。 その日本国に高い関心があり、日本国に理解力をもち、ともに日本国の一員として生活してゆきたい、という方ならば、移民として大歓迎です。 また、日本にはない、移民の方の考えや感性、そして文化などをどんどん教えてくれたらよりよい国になると思います。 日本では、そうした移民の方々への受け入れ体制を、より正しくする必要があるでしょう。

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