Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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日米の科学協力(その1)

(2009年4月2日)

NASA space station photo

 先日、オバマ大統領が、国際宇宙ステーション(ISS)滞在中の日本人宇宙飛行士、若田光一博士と交信しました。大統領は、米国、日本、ロシアの宇宙飛行士がISSで素晴らしい仕事をしていることを心から誇りに思う、と述べるとともに、3カ国の宇宙飛行士が行っている共同作業は、宇宙のみならず、地球でも発揮することができる協調の精神とはどのようなものかを示す、素晴らしい事例である、とも指摘しました。大統領との交信の中で、ミッションスペシャリスト(搭乗運用技術者)の若田さんは、このISS計画には、宇宙と地球の双方で、15カ国以上の国々が協力して取り組んでおり、こうした国際協力は、世界における科学の進歩の未来を象徴するものである、と語りました。

 日米両国には、科学協力の長い歴史があります。私の高校時代からの友人の1人は今、地球物理学者をしています。この友人が、かつて日本で6カ月間、日本人研究者たちと地震の基礎研究に取り組んだことがありました。彼の話では、筑波大学での同僚の研究者たちとの知的交流は、楽しい経験だったそうです。米国と日本の科学者は、お互いに学び合うことが多い、とも言っていました。また、私が先月お会いした北海道大学の教授は、地球の地質の歴史についてもっと詳しく知るために、米国の科学者と共同で、地殻から採取した海底物質のコアサンプルを分析しているそうです。教授は、こうした共同研究が、気候変動のもたらす影響についての私たちの理解を深める一助となり、また、この地球環境への脅威を軽減するために講じる必要のある措置について、日米両国の政策立案者に情報を提供することができれば、とおっしゃっていました。

 皆さんは、ISSについてどのようにお考えでしょうか。また、国際的な科学協力における日本の役割についてはどうでしょう。ぜひ、ご意見を聞かせてください。

ではまた次回。

ジム

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