Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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米国上院議員団の来日

(2009年4月14日)

 先週、米国上院議員団が来日し、その訪問先へ同行する機会がありました。来日したのは、ジョン・マケイン(共和党・アリゾナ州選出)、リンゼー・グラハム(共和党・サウスカロライナ州選出)、エイミー・クロブチャー(民主党・ミネソタ州選出)の3人の上院議員で、関東地方で3日間の視察を行いました。都内では、麻生首相をはじめ、河村官房長官や中曽根外務大臣らの日本政府要人のほか、小沢民主党代表とも会談しました。それぞれの会談では、議員団から日本側に、連邦議会は日米安全保障同盟を超党派で強く支持している、と伝えられました。また、先日の北朝鮮によるミサイルの発射を受け、米国が今後も日本と緊密に連携をしていく方針も伝えました。さらに、議員団は、日本がインド洋で行っている、「不朽の自由作戦」に参加する米国などの各国艦船への給油活動と、アデン湾海域における海賊対策への日本の参加に、感謝の意を表しました。そして最後に、世界金融危機での日米の協力した取り組みに対する支持を表明しました。

 マケイン、グラハム両議員からは、これまでも日本には何度も来たことがあり、今後も日本を訪れて「米国の良き友人」への支持を示したい、という話を聞きました。クロブチャー議員は日本に来るのは今回が初めてで、地元のミネソタ州と密接な経済関係にある国に来ることができて喜んでいる、と言っておりました。また、日本はミネソタ産のトウモロコシや大豆などの農産物、そして豚肉の主要な輸出先となっている、とも聞きました。さらに、3人とも気候変動の問題に関心があることから、一行は茨城県の東海村にある核燃料再処理施設を訪れて、日本の核技術の平和利用についての知識を深めました。加えて、米海軍横須賀基地を訪問し、先日の北朝鮮によるミサイル発射前と実際に発射が行われている間に、日米が同盟に基づきどのような協力体制を取ったのかについて説明を受けました。一行は、ミサイル防衛(MD)での日米の緊密な協力に感銘を受けていました。

 3人の上院議員は、日本滞在中の忙しいスケジュールの合間を縫って、千鳥ケ淵へも出かけ、桜の花を愛でてきましたが、この「花見」は良い考えでした。というのも、来日した議員たちは普段、ワシントンで仕事をしており、そのワシントンには日本から贈られたソメイヨシノの桜並木があるからです。この桜は、米国の首都の街並みのたたずまいをより美しく見せています。

ではまた次回。

ジム

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