Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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ホルブルック特別代表の来日

(2009年4月17日)

「A Man in Hunza(フンザの男)」JICA「第26回国際協力フォトコンテスト」(2005年)アジア部門一般賞入賞作品(写真提供:岩本桂太郎/JICA)

 今週は、東京滞在中のリチャード・ホルブルック米国アフガニスタン・パキスタン担当特別代表に同行しています。ホルブルック氏は、日本が主催するパキスタン支援国会合およびパキスタン・フレンズ閣僚会合に出席するために、4月16日に来日しました。ホルブルック特別代表の来日は、この2月のクリントン国務長官の訪日を追いかけての訪問です。クリントン長官は訪日の際、麻生首相、中曽根外務大臣と会談し、オバマ政権がアフガニスタン・パキスタン政策の見直しを行っている、と述べるとともに、日米間のより緊密な協力のあり方について日本と協議したいという米国の意向を伝えました。この時、オバマ大統領が外交官としての豊かな経験を持つリチャード・ホルブルック氏を、パキスタン・アフガニスタン問題担当の米国特別代表に任命したことも、併せて伝えました。

 クリントン長官からの提案に応え、2月にホワイトハウスで行われた日米首脳会談で、麻生首相が、吉川元偉(もとひで)駐スペイン大使を日本のアフガニスタン・パキスタン支援担当大使に選んだことをオバマ大統領に伝えことを知り、私も喜ばしく思いました。その後、間もなく、吉川大使と緒方貞子国際協力機構(JICA)理事長がワシントンを訪れてホルブルック特別代表と会い、パキスタンとアフガニスタンの両国を支援するための、日本の広範な取り組みについて、細部にわたり協議しました。それ以降、米国と日本は、パキスタンおよびアフガニスタンに対する支援活動でのより効果的な連携の仕方について、外交ルートを通じ、積極的な意見交換を行っております。

 今回この重要な国際会議を開催するに当たり、日本から主催国を務める旨申し出があったわけですが、米国はこのことを非常に高く評価しています。また、今後2年間で総額10億ドルに及ぶ対パキスタン支援策を日本政府が表明する予定であることに感銘を受けております。私の認識では、日本の支援策は貧困の撲滅と教育に重点を置いており、日本が優先事項とする問題の多くは米国の優先事項と重なります。今回の日本主催の会議が成功し、これが日米間のグローバル・パートナーシップの良い先例になることを期待しています。

 皆さんはどうでしょうか。南アジアの平和と安定といった共通目標を達成するために、日米両国が共同してできることには、どんなことがあるとお考えでしょうか。ぜひご意見をお聞かせください。

ではまた次回。

ジム

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