Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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テンプル大学の卒業式に参加して

(2009年6月23日)

 私は今月、テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)の2009年度卒業式で祝辞を述べました。TUJは「アメリカの大学の日本校」の指定を受けています。テンプル大学の学生はアメリカ式の教育を受け、授業は主に英語で行なわれており、教授らは「分析的思考力」と「問題解決法」に力を入れています。ちなみに、TUJに籍を置く学生の半数が日本人です。

 式では、卒業生の皆さんが真の国際教育を受けたことについて、私からお祝いの言葉を述べました。実際に、大学学部課程および大学院で経営、法律、教育などさまざまな学科を専攻した262人の卒業生の出身国は、50カ国を超えていました。「卒業の言葉」を述べるために選ばれた4人の卒業生がそれぞれ、日本、韓国、米国、そしてロシア出身だと知り、うれしく思いました。

 学部課程の卒業生の代表は日本人女性でしたが、ご自身がまだ若い学生だったころに海外留学がかなわなかった事情について話をされました。私はその話に興味を持って聞き入りました。今では結婚してお子さんもいる44歳のこの女性は、アメリカの大学を卒業する夢をついに果たすことになったのです。彼女の話では、大学で学び直したいと決心したのは、40歳という不惑の年だったそうです。その時の決意の程が、その表情から見て取れました。「後悔したまま人生を送ることはしたくなかった」と、彼女は言いました。

 卒業生たちの話に耳を傾けていて思ったことがあります。それは、これらの学生たちが多文化的で多国籍な環境で教育を受けたことにより、これから深刻な、地球規模の問題に直面する世界へ出て行く心構えが十分にできたであろう、ということです。しかし、それ以上に大切なこととして、彼らは、多様性の価値を認めることを学び、世界に貢献するための「特別な何か」が誰にでも備わっていることを理解したのではないでしょうか。

ではまた次回。

ジム

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