Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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日本の食文化

(2009年7月30日)

 東京の生活で、妻のアンと私が2人とも楽しんでいることがあります。それは、バラエティに富んだおいしいものを食べることです。近所のこぢんまりしたレストランでの食事にしても、食料品店や「デパ地下」での買い物にしても、いつも感心するのは、食べ物の品質の良さと種類の豊富さです。一方で少し驚いたのは、マスコミの報道で、輸入食品に対する不安の声が多く見られたことです。その理由として考えられるのは、日本政府の多くの方々が、以前から日本の食料自給率低下を問題視してきたことです。安全で信頼できる食料の十分な確保はどの国にとっても重大な問題ですが、日本には、真の食料安全保障を達成するに当たり頼ることができる2本の柱があります。国内生産と輸入です。

 この「2本の柱」戦略では、輸入農産物が、日本の食文化の豊かさに貢献する正当かつ健全な要素であることを認識しています。アンとおいしい「しゃぶしゃぶ」をいただくたびに、米国産のトウモロコシや大豆の飼料で牛を育ててきた日本の和牛肥育農家に感謝しています。仕事がら、私は、信頼できる米国の供給者との間で貿易・投資関係を発展させてきた、たくさんの日本人ビジネスマンとお会いする機会があります。こうした方々は、輸入が日本の国内生産を補完し、日本の食料安全保障を強化していることを、既に理解していらっしゃいます。

 日本の農業生産は、今後も自国の食料安全保障の中で常に重要な役割を果たしていくでしょう。それでも、信頼できる供給者から輸入する食品が果たす重要な役割を理解すれば、日本にとってより良い結果になる、と私は考えています。米国の農家は、日本の最も重要で信頼できる農産物供給者として、日本の農家と手を携え、日本への食料供給で今後も自らの役割を果たしていく用意ができています。

ではまた次回。

ジム

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