Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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イフタール—断食明けの食事

(2009年9月15日)

マーカズ・ダワト・イッラッラー・ジャパンのシャイフ・ムハンマド・アフタール氏(中央)、ルース大使夫人(左)と私(右)

 先週、ルース大使とスージー夫人が100人以上の友人を大使公邸にお招きし、「イフタール」を開催しました。イフタールとは、日の出から日没まで食事を取らない、イスラム教の断食月「ラマダン」の期間中、イスラム教徒が日没後に食べる食事のことです。大使公邸で午後5時45分から始まったこの祝宴に出席したのは、33カ国のイスラム教国の駐日大使とその配偶者の方々、イマーム(イスラム教の指導者)、そして日本人の友人の皆さんでした。ルース大使は、招待客へのあいさつの後、イスラミックセンター・ジャパンのイマームであるサリーム・ハーン博士を紹介しました。そして、ハーン博士が日没後の断食明けを宣言しました。スープ、ナツメヤシ、ヨーグルトなどを食べ終えたところで、東京ジャーミイ(モスク)のイマームであるエンサーリ・イェントルコ代表がイスラム教徒の招待客に祈りをささげるよう促しました。お祈りがすむと、素晴らしいモロッコ料理の夕食を楽しみました。この中には「タジーン」と呼ばれる煮込み料理もありました。私が気に入ったのは、シナモンと粉砂糖で味付けをした「パスティーラ」というハトのパイです。

食事を楽しむ招待客たち

 米国のイスラム教徒人口は200万人から700万人と推定されています。私たちは、米国内のイスラム教徒に代わって、在京のイスラム教徒の友人をこのお祝いの席にお招きすることにより、こうした方々のご厚情に感謝したい、と思いました。ルース大使は、冒頭のあいさつで、米国民は、世界平和や繁栄を求める気持ちなど、多くの価値観をイスラム教徒と共有していると指摘しました。これに対し、ジャン・クリスチャン・オバム駐日ガボン共和国大使・在京イスラム外交団代表からは、ルース大使の誠実な言葉と温かいもてなしに対する感謝の言葉をいただきました。

 各国大使が大使公邸を後にされる際、イスラム系米国人画家の手による作品が印刷されたカレンダーと、ラマダンに関するオバマ大統領のメッセージの録画ビデオをお渡ししました。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

私は無宗教な意識でいてもいざという時には「神さまぁ~」と心のなかに想いをこめますイスラム教のラマダンは?どういういわれで断食をしていらっしゃるのでしょう?イロイロな人種・宗教の方々と話をし、考えを受け入れる器を創る自分になりたいと思いましたまたルース氏の ご活動も素晴らしい!

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