Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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三沢基地―米空軍兵士との語らい

(2009年10月27日)

 この夏、東北の旅に出たアンと私は、青森県にある米空軍三沢基地を訪れました。この訪問はとても重要な意味を持っていました。というのも、青森県は、日米安全保障体制の中で重要な役割を担っているからです。5000人を超える米軍兵士が三沢基地で働いており、その家族も含めると、1万人近いアメリカ人が基地内とその周辺に住んでいます。三沢基地は、西太平洋地域で唯一、米国の陸・海・空の3軍と日本が共同で使用している施設です。三沢基地では、米空軍のF16戦闘機と米海軍のP3対潜哨戒機が、日本の航空自衛隊、さらには三沢空港に発着する民間機と滑走路を共用しています。

 アンと私は、空軍の下士官たちと朝食を共にしながら、彼らの仕事や日本の印象、日々の生活について話しました。彼らは、日本を守り、西太平洋地域の安全に対する脅威を抑止するという重大な任務を負っていることを理解していました。彼らが自分たちの役割を心得ており、それぞれが日米同盟に貢献していることを誇りに思っている様子を見て取ることができました。

三沢基地の空軍下士官たちに囲まれた私、アン、そしてダーナ・ウェルトン駐札幌総領事

 彼らは、日本についての理解を深めることができるのであれば、どのような機会でもありがたいと思っており、昨シーズンの冬の「さっぽろ雪まつり」見学や、最近の富士登山など、基地の外での活動にも熱心に参加しています。私たちが訪れた時には、10月18日に行われた航空ショー「Air Fest 2009(三沢基地航空祭)」に地元の住民を招待し、米空軍と航空自衛隊の展示飛行を見てもらう準備で、多くの兵士が忙しくしていました。この催しには、およそ25万人が詰め掛けたそうです。

 一方で、生まれ故郷から遠く離れた場所に派遣されている多くの若者と同様、彼らも孤独を感じることがあります。ある若い女性兵士は、「私は初めての子供を産んだのですが、出産の時に母がわざわざ三沢まで来てくれたので、本当に助かりました」と話してくれました。彼女のお母さんは間もなく米国に帰ってしまうので、その時にはきっと寂しい思いをすることでしょう。別の空軍兵士は、米国にいる両親に会いに行くのは費用が大変だ、と言っていました。こうした若い空軍兵士たちが、日米同盟を強化するために、故郷を遠く離れるという犠牲を払っていることに、私は深く感謝しています。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

「アメリカ軍基地」の件につきましては多くNews等で見聞きしイロイロな問題を取り上げられますが、日本はアメリカに守られておりそのために家族や生まれ故郷を離れるという犠牲の表に安保理が成り立っているのだということに気づかされ、任務をまっとうされさらに日本を知ろうとなさっている軍の皆様にはあたまのさがる思いです。ありがとうございます。わたくしにも何かお手伝いできないでしょうか。

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