Z Notes Blog by Jim Zumwalt
Z Notes Banner
ゲストブロガー アン・カンバラ 「アメリカでのお正月」

(2009年12月30日)

 今週は、特別ゲストブロガーとして、妻のアン・カンバラをご紹介したいと思います。アンのことは以前にもこのブログの中で書いたことがありますが、読者の皆さんからは「彼女の話が直接聞きたい」とのご要望が寄せられています。そこで今日は、アンが実家での新年のお祝いの様子を話してくれます。コロラド州デンバーで育った彼女の子どものころの話です。

ジム


わが家のお正月

お正月料理を前に微笑む義理の姉トシと母とアン(左から)

 子どものころ、年末年始の祝日は楽しいことがたくさんありました。というのも、私の実家は仏教ですが、子どもたちのためにクリスマスのお祝いもしてくれたからです。プレゼントもたくさんありました。でも、一番の祝日は元日でした。母は自分のお店があったので、いつも長時間、働き通しでした。でも、元日ばかりは特別な日です。母はお正月用のおせち料理を何種類も作り、それからやっと母も一緒に祝日を楽しんで過ごし、のんびりすることができました。

 元旦を迎える数日前になると、父は日系の食料品専門店「パシフィックマーケット」へと出かけ、私の大好物を大量に買い込んできます。おもち、高野豆腐、こんにゃく、昆布巻き、それに海苔巻きとおいなりさんに入れる具などです。(私は子どものころ、高野豆腐のことを「スポンジ」って呼んでました。ちなみに、こんにゃくは「ゼリー」、昆布巻きは「ちょうネクタイ」、おいなりさんは「フットボール」)。大晦日にはみんなパーティに出かけたりしますが、母は翌日に控えた本当の祝日のためのおせち作りに余念がありませんでした。

お正月のごちそう用にリブを焼く兄のユージーン

母がつくる太巻きは大人気

 元日の朝は、母の手作りのお雑煮を、家族そろって食べます。私の母は広島県の出身で(デンバーには、多くの広島出身の日系アメリカ人が住んでいました)、わが家のお雑煮のおもちは丸餅です。私が初めて日本に来た時のことですが、東京で見つけた角餅にはとても戸惑ってしまったことを覚えています。元旦の朝食がすむと、父は決まって私たちを、デンバー仏教会に初詣でに連れて行きました。その間、母は久々の骨休め。おもちゃやキャンディなどが詰まった福袋を手にした私たちが戻ると、家族みんながそろって食卓を囲み、おせち料理を食べます。元日のこの伝統は、その後、私たち家族がロサンゼルスに住む私の兄のジーンの家に集まるようになってからも、続いています。写真は私の母と家族がロサンゼルスに集まった時のものです。

 新年を迎えるにあたり、皆様のご多幸をお祈り申し上げますとともに、ご家族やお友達との素敵な思い出で満たされる年でありますように。

アン・カンバラ

Embassy of the United States Embassy Main |  U.S. Citizen Services |  Visas |  Policy Issues |  State Department
Contact Us |  Privacy |  Webmaster