Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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大使館職員の日本文化体験

(2010年2月19日)

 在日米国大使館では毎年、米国大使館管轄職員共済会(通称「葵会」)の主催で新年会が開かれます。その目的は、アメリカ人職員と日本人職員の親睦(しんぼく)を図り、アメリカ人職員には日本の文化に触れてもらうことにあります。

 今年の新年会は、特に忘れられないものとなりました。新年会の冒頭、葵会の枡田賢二会長、ジョン・V・ルース大使、私の妻のアン、そして私も一緒に、大きな酒だるのふたを木槌でたたき割る「鏡開き」をしました。会場には、羽子板、扇子、書道の作品、それに日本の伝統工芸品が展示されていました。

 当日は、著名な書道家の佐伯司朗先生にもお越しいただきました。先生は巧みな筆運びを披露してくださり、「愛」と「春光」という文字を画仙紙に書いていただきました。その筆使いはとても力強く、すがすがしいものでした。筆で文字を書いてみないかと佐伯先生が大使館職員を促すと、最初に挑戦したのはルース大使でした。

 別の部屋では、着物姿の女性職員らが、「茶の湯」の席を設けておりました。私も座に着き、優雅な着こなしの女性が和菓子を運び、私のために苦い抹茶を一服たてている様子を見て、とても楽しませてもらいました。外では、何人かがきねを手に、大きな木臼の中のもちを交互についていました。

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 着付けの先生もおみえになり、アメリカ人と日本人の女性職員たちに着付けをしていただきました。日本酒やあんころもちなどの食べ物や飲み物をいただきながら、お招きしたプロの琴と尺八奏者による素晴らしい演奏を楽しみました。アンは大使館のコーラス・グループを率いて、何曲か歌を披露しました。私たちは皆、楽しい時間を過ごすことができました。新年会に参加したアメリカ人たちは、豊かな日本文化に対する理解を深めて、会場を後にしていました。

ではまた次回。

ジム

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