Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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草の根交流

(2010年3月23日)

レセプションで大使館職員のブライアン・シェルボーン(写真左)と意見交換をするゲストの皆さん

 先日、社団法人・国際農業者交流協会のために開かれたレセプションで、農業に従事する素晴らしい方々とお会いしました。同協会の設立は1951年で、農業に従事する日本の若者に、米国の農家と共に生活し働く機会を提供することを目的としています。このプログラムのおかげで、日本の農家の若者が米国の農業技術を学ぶことができ、日米両国の相互理解促進にも役立っています。過去58年間にこのプログラムでは、延べ1万2000人を超える日本の若い農業従事者が、最長2年間の米国生活を体験しました。重野安正・社民党幹事長や蒲島郁夫・熊本県知事も、かつてこのプログラムに参加しました。

 このプログラムを「卒業」した男性から伺った話では、米国での経験のおかげで、以前より国際的なものの考え方ができるようになったそうです。埼玉県にお住まいの別の農家の方は、米国での経験がとても楽しかったため、帰国後はご自分の家でも外国人の受け入れを始め、寝食を共にしながら日本の農業を経験してもらっているそうです。さらに、もう1人の方は、日本と米国の農家には共通点のあることが分かった、とおっしゃいました。それは、農家は日米を問わず、安全でおいしい農産物を世界中の消費者に提供していることを誇りに思っている、という点でした。

ボランティアやその家族と、いろいろ興味深い話をしました

 レセプションには、ネブラスカ州から来日した農家や牧場主の姿もありました。彼らの日本についての知識はかなりのものでした。その中の1人は、米国産の食肉の輸入業者との交渉のため、既に何度も来日経験がありました。また、来日は今回が初めてという人もいましたが、米国農務省のウェブサイトを頻繁にチェックし、日本の農産物や、日本など各国市場の飼料用穀物の需要動向に関する報告書を読んでいました。彼は、ネブラスカ産トウモロコシなどの飼料用穀物にとって、日本の畜産農家は主要な取引先だと話してくれました。

 日米両国の相互理解の向上に役立つ、この草の根交流プログラムについて知ることができてよかったと思います。今後も、日本の農家の若者たちが、この機会を生かしていくことを願っています。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ところで、スムーズな会話は、表現の自由の合理性として、ズレは起こり難い、と思うのですが、当然に、若者の知恵なるものも先人の知恵を凌駕して、知恵の金メダルを獲得することも有り得る話だと思うのですが、…?

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