Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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(2010年3月26日)

満開の桜に囲まれたタイダルベイスンとジェファーソン記念館(写真 S.F. Morimura)

 アンも私も、「復活」と「再生」の季節である春が大好きです。自宅の庭の桜の木には小さな蕾(つぼみ)が見え始め、鳥たちは巣作りに精を出しています。

 ワシントンに住んでいたころにも、私たちは美しい桜を愛でることができました。これは日本の皆さんのおかげです。1912年に、当時の尾崎行雄東京市長から、日米友好の証しとして、桜の苗木がワシントン市に贈られました。そして、ヘレン・タフト大統領夫人と珍田駐米日本大使夫人の手により、ワシントン市内の「タイダルベイスン」という大きな池の北側のほとりに最初の2本の桜の苗木が植えられました。

ワシントン記念塔と桜

 その3年後、今度はワシントンから東京へ、桜のお返しにハナミズキが贈られました。今では、タイダルベイスンと近くのジェファーソン記念館の周りは、日本から贈られた桜が連なる桜並木になっています。桜が開花すると、池を一周する遊歩道は観光客でにぎわいを見せます。

(写真 Tim Dougherty)

 実際に、ワシントンの桜の季節は、年間を通じて最も人気の高い観光シーズンになっています。2週間にわたって開かれる「桜祭り」ではさまざまな催しがあります。日本が贈った石灯籠(とうろう)への点火式や、着物のファッションショー、日本の武術の実演、たこ揚げ大会、すし作り教室などです。加えて、日本の食べ物や音楽、大衆文化の実演などを楽しむことができるストリート・フェアも開催されます。日本への関心は非常に高く、今も衰えていません。昨年は、桜祭りの期間中、70万人以上の観光客がワシントンを訪れました。

 アンも私も、ワシントンに住んでいたころは、日本が恋しくてたまりませんでした。そして、2人とも、米国内にいながらにして、日本の文化を満喫できるワシントンの桜祭りをいつも心待ちにしていました。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ジム様

アメリカ大使館・アークヒルズのまわりの桜も七分咲き都会の中にいて自然・四季を感じる穏やかな美しい景色でございます。「アメリカハナミズキ」「クリスマスローズ」自然のすばらしい力に心おどるこの頃私たちも自然の一部なのに上手くゆきませんね?

コメントありがとうございます。コメントにあったアークヒルズの裏の道を歩いて桜を楽しんできました。とてもきれいでした。

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