Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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青少年の交流

(2010年5月11日)

 この前、新潟県へ出張した際、米国にとって非常に特別な友人を訪ねました。田中利之さんという方です。かねて在日米国大使館では、米国で学ぶ日本人留学生の数が減少傾向にあることを懸念しており、どうすればこの傾向に歯止めをかけることができるか、検討を重ねています。こうした中で、田中さんからいただいた寄付金を青少年交流プログラムの支援に使わせていただき、とても感謝しています。田中さんからの寄付で日米の留学生に奨学金を提供することができ、毎年日本からは2人、米国からは1人の学生が互いの国に留学しています。

 田中さん宅に招かれ、ご家族や田中さんの会社の社員の皆さんにお会いしました。お昼には、米粉から作ったおいしいそばと天ぷらをごちそうになりながら、青少年交流の重要性について語り合いました。高校生のころ交換留学生として日本で暮らした経験が、その後の私の人生をがらりと変えた、という話を田中さんにしました。16歳で日本に来るまで、この国のことはほとんど知りませんでしたが、日本人家族と1年間生活を共にし、日本の高校で友達もたくさんできると、日本文化をより深く理解するようになりました。この経験があったからこそ、私は外交官の道に進んだのです。

 青少年交流プログラムを支援している日本人は大勢います。有意義なプログラムに寄付する、外国人留学生のホストファミリーになる、あるいは交換留学生時代の私に学校の先生たちがとても辛抱強く日本語を教えてくれたように、日本語の習得に苦労している外国人留学生の力になるなど、支援の形もさまざまです。新潟に伺った日、田中さんには直接お礼を言うことができましたが、交流プログラムを支援するすべての方々にお目にかかってお礼することはかないません。それでも、このブログを通じて、青少年交流プログラムへの皆さんからの惜しみない支援に対する私の感謝の気持ちを伝えたいと考えました。田中さんにも申し上げましたが、こうした交流プログラムは、今後も強固な日米関係を維持していく上での投資と言えます。今日海外留学の道を選ぶ若い学生たちが、明日の政・官・財界を担う指導者になるのですから。

ではまた次回。

ジム

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