Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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嵐山を歩く

(2010年7月6日)

 先日、京都・洛西の嵐山でとても気持ちの良い散策を楽しんできました。そよ風と緑の木立に囲まれた嵐山の小道は、京都市街よりもかなり涼しく感じられました。お寺や神社を何カ所も見て回ったり、魅力的な京都郊外のそぞろ歩きを楽しみました。

 訪れたお寺のひとつ、天龍寺には、ことのほか見事な日本庭園がありました。京都最古の日本庭園のひとつだそうです。境内は全く込み合っておらず、私は木陰の道を歩いて池や美しいアジサイの花を眺めました。天龍寺の裏手の竹林は涼しく、暑い日に歩くとすがすがしい気分になりました。そこでは、鳥のさえずりで人の話し声もかき消されてしまうほどでした。

 若いすてきなカップルに声をかけ、写真を撮ってもらえないか頼んでみました。ところが、日本語が通じません! 実はこの2人は韓国人観光客で、私と同じように美しい風景を楽しんでいるところでした。彼らが英語を話せることが分かったので、写真を撮り合いました。その日は、その後も何度かこのカップルと顔を合わせることがあり、そのたびにお互いにっこり会釈してすれ違いました。

 祇王寺にも立ち寄り、このお寺が好きになりました。この質素な建物の丸窓に魅せられました。祇王寺では、コケむした庭の腰掛けに座って一休みしました。

 歩いてにぎやかな通りへ戻る途中、かやぶき屋根の民家を通り過ぎました。京都のような大都市の近郊に田んぼがあるなんて思いもしませんでした。今回の嵐山散策のような思い出が、私の日本での暮らしをとても特別なものにしてくれます。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ジム様

「不変と可変」を豊かに学びとる「不動心」?日本人であっても解らないような?
    解るような?

京都散策のエピソードにつづき素晴しく、美しい気持ちのあらわれるような投稿文
    ありがとうございます

モットモット広く・深く色々なことをとらまえる感性をモチタイ と? 「生」の喜び・感謝をもった姿勢(目線)で

 今一瞬を喜びと幸福に向い希望をもって日々の雑念など解決するに易しく...
  ありがとうございます
    How can I say...

素敵な散策のご紹介をありがとうございます。

 10年ほど前、京都の妙心寺大学の教授を経て、瑞巌寺の老師を務め、中国の僧侶を育てながら、東西精霊交流の実践者として修道院で修業もした方に、平野清浄先生がおられました。一休禅師研究者でした。この先生と同じ臨済禅の沢庵禅師は、上下左右に自由に動きたい様に動き、少しも留まらない心を「不動心」と言っています。不変と可変を豊かに学びとる不動心。

 そうした豊かな心が、この写真に映っていると思いました。

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