Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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京福電鉄嵐山線

(2010年7月13日)

 京都を旅する大半の観光客は、寺社やお城を訪れます。けれども、私の京都での楽しい思い出のひとつは、もっと日常的なこと―京福電鉄嵐山線(通称「嵐電」)に乗ったことです。幅の狭いレールの上をゆったりと走る路面電車に乗って、京都市街を巡る旅は楽しいものです。

 先日は嵐山駅からこの一両編成の電車に乗り、車両の一番前に立ちました。そして隣に陣取った2人の小さな男の子たちと共に、運転士さんが目にする一番よい眺めを自分たちも見ようと、フロントガラスから前方を見つめました。男の子たちはガラスに鼻を押し付けるようにして過ぎていく京都の町並みに見入り、その目は好奇心でいっぱいでした。金属の車輪が線路上で立てるカタカタという音や、ブレーキのきしむ音、そして電車に近づきすぎた車に注意を促すために運転士が時々鳴らす警笛の音が聞こえました。これらもまた、2人の男の子たちとの共通の経験になりました。

嵐電は車道を走ります

 後方の座席には、学校の友人グループ、何人かのお母さんとその子供たち、老夫婦が何組か座って、天気や日々の出来事など、さまざまな話題について話していました。1人の小さな少女が停車ボタンを押したがっていましたが、女の子が押そうとするたびに、自分たちが降りる停留所に着くまで待ちなさい、とお母さんが辛抱強く教えていました。我慢することを学ぶのは小さな子供にとって難しかったに違いありません。

 あっという間に私が降りる停留所に着いたので、運賃の200円を払って降車しました。手ごろな値段で、こんなにもすてきな京都での休暇の思い出ができました!

 この映像は私が撮影したものではありませんが、これを見ると嵐電に乗った時のことをはっきりと思い出すことができます。

ではまた次回。

ジム

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