Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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合掌造りの公衆トイレ

(2010年8月03日)

合掌造りのトイレで私が面食らったのもこんなパネルでした

 旅先の白川郷で私が目にした中で一番変わっているものと言えば、たぶん合掌造りの公衆トイレでしょう。好奇心に誘われた私は、持っていた手荷物をアンに預けると、意を決して中に入ってみました。中がどうなっているか全く検討もつきませんでした。この公衆トイレ、見てくれは江戸時代風の建物ですが、設備は超近代的でした。

 正直な話、このトイレでは用を足さずに済んでよかったと思っています。というのも、このトイレにはパネルが付いており、その上には選択ボタンがずらりと並んでいて、面食らってしまったからです。「大」と「小」のボタンは私にも分かりましたが、ほかにも暖房便座の温度調節をする、用を足す音が聞こえないように別の音を鳴らす、おしり洗浄や温風乾燥の機能を調整するなど、いろんなボタンやつまみがありました。ほかにもいろいろな使い方があったようですが、想像するしかありませんでした。私の場合、こんなハイテク・トイレを使う前には、あらかじめ詳しい取扱説明書をちゃんと読んでおいた方がよさそうです。屋根はかやぶきですが、このトイレはまるで最新鋭ジェット機の操縦席のようでした。そんな訳で、さっさと退散してしまいました。

このパネルには点字もついています!

旧式の和式トイレと比べると、その違いは一目瞭然です

 その日、高山駅構内の公衆トイレにも思い切って入ってみました。するとそこには、見慣れた洗面台があったのでうれしくなってしまいました。つまみはひとつだけで、押せば水が出てきます。ほかには何の機能も付いておらず、水を出すか止めるかだけでした。なんて簡単でしょう! ふと壁に目をやると、この「ローテク」洗面台の使い方を6段階に分けて詳しく説明した日本語の使用マニュアルが貼ってありました。より近代的で複雑なハイテク・トイレに慣れている日本の皆さんは、ひとつしかないつまみを押して水を出す、という単純な機能の洗面台を見ても、私のようにほっとしないのですね。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

二極化も、視点を変えれば、同化する。これも好転化の一種。

こんばんは、ジムさん!

日本のトイレは世界で一番進んでいます。冬に僕の家に来た外国人は便座が温かいのに吃驚して写真に撮って帰ります。外国になぜハイテクトイレが 無いのか不思議です。

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