Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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ルース大使とイフタールを祝う

(2010年9月17日)

 250万人を数える米国のイスラム教徒、そして日本在住の多くのイスラム教徒の友人に敬意を表すため、ルース大使は大使公邸で「イフタール」を開催しました。

 「イフタール」とは、日の出から日没まで食事を取らない、イスラム教の神聖な断食月「ラマダン」の期間中、イスラム教徒が日没後に食べる夕食のことを指します。米国のイスラム教徒は出身国もさまざまなので、米国への移住の際に持ち込むイフタールの文化的伝統にもいろいろなものがあります。一方で、米国のイスラム教徒の多くの社会には共通の伝統もあります。それは、断食明けの食事は家族や友人と共にする、ということです。

乾杯のあいさつをするオバム駐日ガボン共和国大使と、それを見つめるルース大使

 私たちは、イスラム教指導者の方々と協力してお祝いにふさわしい雰囲気を公邸につくる一方で、イスラム教の食事規定に従った料理を準備しました。午後6時19分ちょうどに、イマーム(イスラム教指導者)の1人が祈りをささげ、日没の時刻になったことを告げました。するとルース大使が、招待客の皆さんを大広間に招き入れ、水やジュースなどの飲み物や、ナツメヤシ、ヨーグルト、野菜スープ、ゆで卵といった軽食を振る舞いました。

 そのあと食堂に移動すると、イスラム教の戒律に従って調理された、イスラム各国のおいしそうな料理がビュッフェ形式で用意されていました。アンと私が特に気に入ったのは、モロッコのバスティーラ(ハトのパイ)、エジプトのババガヌジ(ゆでて潰したナスをオリーブオイルとニンニクで和えたもの)、それに南アジアの子羊カレーです。いろいろな料理がありすぎて、とても全部を食べることはできませんでした。料理を持って大広間に戻り、アフリカ、中東、南および東アジアのイスラム教国の駐日大使とその配偶者の方々、そして日本に住むイスラム教指導者の方々と食事を共にし、ゆったりとした時間を過ごしました。

 食後ルース大使から短いあいさつがありました。その中で大使は、友好的にイスラム世界に働きかけていきたい、というオバマ大統領の希望について触れました。これに対し、在京イスラム外交団代表のジャン・クリスチャン・オバム駐日ガボン共和国大使が、感謝の言葉とともに、乾杯の音頭を取ってくださいました。駐日米国大使がラマダンの期間中にイフタールを主催するのは今年で5回目で、東京の米国大使館の素晴らしい伝統になりつつあります。

ではまた次回。

ジム

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