Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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ゲストブロガー ロザリン・アダムズ「地震への対応活動に参加して」

(2011年3月23日)

 今回のゲストブロガーは、中国・成都の米国領事館で領事担当官として働くロザリン・アダムズさんです。アダムズさんは3月11日の震災の後、日本に滞在するアメリカ市民を支援するために自ら志願して東京に来てくれました。

ジム


「日本で中国語を話す」

領事担当官のデービッド・ピーターソン(駐インド)とロザリン・アダムズ(駐中国)は今、成田空港の米国大使館インフォメーションデスクで仕事を手伝っています。

 今日は土曜日ですが、東京の領事部タスクフォースの職員はみんな働いています。私は米国大使館が成田空港の第1、第2両ターミナルに配置したチームの一員です。ガソリン不足のため、被災地から避難する交通手段を見つけるのが難しくなっています。そこで大使館は昨日(3月19日)、仙台から東京までのバスをチャーターしました。現状ではアメリカ市民とその家族を優先しなければなりませんが、席に余裕があれば日本人やその他の国の方たちもバスに乗ってもらいます。

 2人の担当官が午前2時まで空港にとどまり、バスの到着を待って乗客を手助けしました。その1人、マイクは今日も空港に来ています。眠る時間はあったのでしょうか。

 昨日は、いろいろな航空会社に空席があるか問い合わせたり(アメリカ行きの便にはまだたくさん空席がありました)、質問に答えたり、フライトを待つ仙台からのバスの乗客を確認しました。

 立ち止まって、私たちがいるカウンターの写真を撮る人も時々いました。メキシコ大使館の職員が私たちのところに来て、私たちの活動に感謝の言葉を述べ、一緒に写真を撮ってもらえないかと尋ねたこともありました。

 私が驚いたのは、中国人からたくさんの質問を受けたことです。たまたま通りかかり、私が中国語を話すとは知らずに、米国が空港にインフォメーションデスクを設置したのは素晴らしいと思うと言ってくれた人もいます。何か聞きたいことがあってインフォメーションデスクに立ち寄る中国人は、必ず日本語で話しかけてきます。そして私が中国語で答えると驚いたような顔をします。今回志願して東京に来た国務省の職員は皆、ある程度日本語を話せるので、質問に日本語で答えることもできました。でも中国人の乗客に中国語で話せば、彼らの空港での手続きのストレスが少しでも減ると思うのです。

荷物を持った人たちでごった返す成田空港のターミナル

 私たちはアメリカ市民の支援のために成田空港にいたのですが、米国が設置したインフォメーションデスクに来て質問する人には誰にでも対応しました。こんなにも多くの人たちに降りかかった大惨事についてのニュースを見聞きして、影響を受けないでいるのは難しいことです。被災地には世界中から来た人たちが住んでおり、彼らの人生は大きな影響を受けました。震災以来、帰国しようとして苦労してきた人たちが大勢います。私がここで果たす役割はとても小さなものですが、何語が必要とされようと全力を尽くそうと思います。

ロザリン・アダムズ

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