Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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大使館職員たちの著作

(2011年5月13日)

アーロン・フォースバーグさん、2009年に富士山頂にて

 経済部で働くアーロン・フォースバーグさんの著書「America and the Japanese Miracle」(邦題「アメリカと日本の奇跡」)のテーマは、第2次世界大戦後の日本の急速な経済復興と成長です。

 日本の急速な経済成長を促した米国の政策の役割と、日米貿易摩擦への日米双方の取り組みに焦点を当て、1950年代に日米両国の緊密な経済協力関係がどのように形作られたのかを記述しています。

 東京の米国大使館で働くアメリカ人職員の中には、国務省入省以前の経験に基づく豊富な知識を持つ人材がいます。また日本での時間を生かして、この国の歴史や文化などに詳しくなったアメリカ人職員もいます。

 今回は米国大使館の同僚の中から、日本に関する著書のあるアメリカ人を4人紹介したいと思います。

 大使館の政治部で働いていたアビゲール・フリードマンさんは最近、俳句作りを学んだ自身の経験を書いた「The Haiku Apprentice: Memoirs of Writing Poetry in Japan」(邦題「私の俳句修行」)という著書を出版しました。この本でフリードマンさんは、俳句をうまく作りたいと思う著者の探究心の「旅」へと読者をいざない、その過程で学んだことをつづっています。

横浜港に立つバーリット・セービン

 大使館の翻訳業務を担当する部署の責任者、バーリット・セービンさんは日本の歴史に興味を抱き、「A Historical Guide to Yokohama」(邦題「ヨコハマ歴史ガイド」)という本を書きました。私自身も横浜に1年間住んだことがあり、この本の中で紹介されている多くの場所に足を運んだことがあります。この本を読むまで「ヨコハマ」という美しい港町にある数多くの建築物や公園、そしてさまざまな地域の背景にある豊かな歴史について、私はほとんど知りませんでした。

ステファニー・モリムラさん、日本の市場で

 ステファニー・モリムラさんは大使直属の部署で働いていました。国務省入省前に日本に住んでいたモリムラさんは、共著で「Tokyo: City on the Edge」という本を書いています。長年の日本在住経験を生かし、一般の観光ガイドには載っていない東京の街を取り上げています。この本を読んで面白かったのは、勤め帰りのサラリーマンが新橋の飲み屋でビールを飲み焼き鳥を食べながら、その日の仕事の緊張をほぐす様子や、10代の若者が六本木のピンクと白が目印の喫茶店「アマンド」の前でデートの待ち合わせをする様子でした。

 私は大使館での仕事で、毎日「何か新しいこと」を学んでいます。ここでご紹介した4人のアメリカ人職員の経験をそれぞれの著書で知ることができ、彼らのおかげで私の日本に対する理解も大いに深まりました。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

米国の幅広い人材とそれぞれの日本を見つめる視点が興味深い.深い人生感が感じられます.私もあなた方のような深い観察力,好奇心旺盛を持ち続けて人生を楽しんで行きたいと思います.

アーロンフォースバーグ氏に質問だが、今の日本の状態は、関東大震災のころに似ている。援助してくれたアメリカとは戦いにおよんだ。今回はそうなるのか?ならないのか?歴史学者の視点だと、どうみるのか?返事をいただけると幸いです。

ええと、総領事サンキューパーティーをみにいった。

私の著書の基本的なテーマはリーダーシップが極めて重要ということです。私は外交官としても、日米両国の指導者たちは、あらゆるレベルで、他の何よりも未来の構築に取り組んでいると思います。これは前向きな考え方だと思いますが、未来の予測がとても難しいことも示唆しています。

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