Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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ゲストブロガー 橋本賢二 「私のボランティア体験」

(2011年6月24日)

 今回のゲストブロガーは大使館で車両整備士として働く橋本賢二さんです。

ジム


ボランティア活動での強烈な経験

さまざまな国から来たボランティアがチームとなって活動しました

 3月11日以来、テレビから連日東北を襲った津波の映像が流れる中、常に今自分に何ができるか自問自答する時間が続いた。自分なりに出した答えは、まず物資を調達して被災地に届けること。4月9日から3日間で岩手、宮城の被災地を回ってみて、そこで実際に見た被災地の状況に衝撃をうけて、また被災者と直接話すことができて次に何が必要なのか考えた。

 仕事や時間の制約もあるけど一番自分に出来ること、それはゴールデンウイークに被災地にボランティアに入ること。義援金や被災地に物資を送る、被災地の物を積極的に購入する、色んな支援の方法があるけど、支援とボランティアとは同じ精神だと思うが少し違う。自分の時間を被災地に捧げること、前回物資を配達した経験から、被災地に入って皆さんと一緒に汗を流して復興のお手伝いをすることが一番だと感じました。

 ゴールデンウイーク初日に大渋滞の中、大船渡に向けて出発。13時間かけて到着。ここ大船渡にベースキャンプを置くAll Hands というアメリカのボランティア団体にお世話になってボランティア活動に参加する。ここAll Handsでは日本在住の外国人、世界各国から日本のことを心配して駆け付けてくれた外国の方たち、外国在住の日本人や地元の人たちが一緒になって復興のお手伝いをさせてもらっています。泥とホコリにまみれながらの過酷な重労働が続く中、誰1人弱音も吐かず黙々と作業を続ける。普段は陽気な外国の人たちも、ここ東北の皆さんの気質を考慮にいれながらの作業。

 休憩時間に聞くリアルな津波の話や悲しい話に涙を流し、地元の人たちの喜ぶ顔と感謝の言葉をパワーに変えてみんな頑張りました。5日間の作業を終えて、帰る前日のミーティングの時、涙をこらえるのに必死になりながらのスピーチ。この仲間たちと一緒に働けて本当に感激。この感覚はボランティアで集まった人たちだからこそ共有できるものだと思いました。

 震災以来、沢山の人たちがいろいろな場所でボランティア活動をやっています。国や地方自治体がやることにはいろいろな制限や規制があったり、お金がかかったりしてなかなかスムーズに行かないことも多々あります。被害地域があまりにも広範囲すぎて手も付けられない場所も沢山あります。少しでも早く被災地の方々が普通の生活を取り戻すためには、ボランティア活動は不可欠だと感じています。

被害の様子は想像をはるかに超えていました

 これからも継続的に復興のお手伝いをさせてもらいに現地に行きたいと思ってます。私の回りにも現地に入ってボランティアしたいと言う人が沢山います。これから実際に行く人たちもいます。その反面、行きたいけど時間が無い、お金がかかると言う人たちもいます。実際現地でお会いした人たちは、実は大変忙しい方たちが殆どで、何とか時間を工面して現地入りしてる事を知っていただきたいし、ボランティアの言葉の意味を理解している方々だと思います。時間とかお金じゃなくてハートが行動させてることを。

 ゴールデンウイーク後の5月末、また大船渡に入り、3日間ボランティアをしました。6月末にもまた行く予定です。訪れるたびに大船渡と陸前高田の町が少しずつですが復旧しています。それを目にするととてもうれしく感じ、また行きたくなります。

橋本賢二

COMMENTS

橋本様

たくましい実行力。言葉が見つかりません、ありがとうございます。

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