Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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イフタール

(2011年9月2日)

ルース大使を真ん中に、アブー・ハキーム・アハマド前野直樹師(写真左)とエンサーリ・イェントルコ師

 先日ルース大使は、日本在住のイスラム教国の大使などのお客様を公邸にお招きし、イフタールを開催しました。イスラム教の神聖な断食月「ラマダン」の期間中、イスラム教徒は忍耐強さ、高い精神性、謙虚さ、そして神への服従を示す行為として、日の出から日没まで食事を取りません。そして日が沈むと家族や友人と一緒に、1日の断食が終わった後の食事「イフタール」をいただきます。

 お客様の多くとは夏の間中お会いしていなかったので、大使公邸に到着した皆さんをお迎えしてうれしく思いました。日没を待ちながらご家族のことや夏に何をしたかなどをお話ししました。

祈りを呼びかける前野師

 午後6時17分にイマームが美しい調べの詠唱と共に、招待客に祈りを呼びかけました。私にはアラビア語は分かりませんが、彼の力強い歌声に聞きほれました。

ディマイ・ズヘイル・ハダッド駐日ヨルダン大使と再会しました

 招待客はそのあと大広間に移動し、断食明けの食事としてまずナツメヤシ、水、フルーツジュース、スープ、ヨーグルトを食べました。それからイスラム教の戒律に従って調理されたビーフ、チキン、魚などさまざまな料理をブッフェスタイルでいただきました。カリフォルニアの私の地元はイラク人が多く、私は中東の食べ物が大好きです。ですからホムス(ヒヨコマメをペースト状にした料理)やババガヌジ(ゆでて潰したナスをオリーブオイルとニンニクで和えたもの)など大好物が並んでいるのを見てうれしくなりました。

 イスラム系アメリカ人の社会はとても多様です。その大半は南アジア、中東および東南アジアからの移民またはその子どもですが、多くのアフリカ系アメリカ人もイスラム教徒です。

テーブルはおいしそうな食べ物でいっぱいでした

 この夜、部屋を見回すと、50カ国以上の国々からいらしたお客様が英語、アラビア語、フランス語で熱心に会話をしていらっしゃいました。アメリカにはイスラム系住民が大勢いますが、それが世界のイスラム教徒コミュニティーの多様さを表していることに私は気づきました。

おいしそうな数々の料理

ではまた次回。

ジム

アメリカのイスラム教徒について詳細を知りたい方は、国務省の出版物 「Being Muslim in America」(英文のみ)をご覧ください。

COMMENTS

信じる神を持ち 忍耐力、高い精神性、謙虚さ.. その実行力素晴しいと思います。私たち日本のそのものとはまた違う崇高なこころもちを感じます。 ありがとうございます。

中東で庶民がお祈りするときの声を聞いたとき、日本には無い透明な感じがして、あれが神への祈りの声かと思いました。人間の基本的な欲望、食欲をラマダンでたえるわけですから、彼らの忍耐および内部の欲望の制御はすごいものがあると思いました。総じて穏やかな人ばかりでした。日本人よりはるかに大人だなと感じました。

日本もアメリカのように他の外国から来た人に市民権を発行して日本を思ってくれる人を大事にしなくてはいけないと思います。アメリカのように厳格に審査をおこなえば外国の方を受けいられる気がします。また、外国国籍の人からの献金を受けたからといって国会で追及されるような事は無くなると思います。今現在、日本が考えることは東北地方の復旧・復興だと思います。

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