Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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水前寺公園の清水

(2011年9月20日)

後ろに見えるのが芝生で覆われた「ミニ富士山」

 なんておいしい…。水道の蛇口をひねり、コップ一杯の水を飲み干してそう感じました。私は熊本市内のホテルにチェックインしたばかり。暑い日だったので、すっきりさわやかな水が喉の渇きを癒やしてくれました。阿蘇山麓から湧き出る熊本の天然名水のことを日本の友人から聞いていた私は、その話を思い出しました。

 その日、私が出かけたのは水前寺成趣園(通称「水前寺公園」)。その昔、ここは肥後藩主・細川家が所有していました。同行してくれたのは在福岡米国領事館のジェイソン・クーバス首席領事でした。公園を案内していただいた方の説明によると、時の細川藩主は「おいしい清水」が湧き出るからという理由で、この地を造園地に選んだそうです。暑い夏の日、庭園の中央にある湧水池の清らかな水面をのぞき込むと、涼しく感じられました。

 庭園内の回遊路を歩きながら伺った説明では、細川藩主は参勤交代で1年おきに1000キロ以上も離れた江戸まで行き来していたそうです。江戸までひと月以上かかったため、藩主は道中の風景を愛でることができました。江戸へ向かう道のりで目にした景勝を模して造園されたのがこの庭園です。

昔の「お江戸日本橋」を模した美しくてかわいい橋

 湧水池に架かる木造の橋を渡りましたが、この橋は江戸へと続く幹線道路の「終着点」にある日本橋に似せて造られています。さらにその先まで歩き、箱根の峠を模した小山に登りました。すると今度は、緑の芝生に覆われた「ミニ富士山」が目に入ってきます。中央にある池は琵琶湖の形をしていました。この美しい庭園内を歩いた距離は短いものでしたが、それでも私には地理のいい勉強になりました。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ジム様

「日本庭園」はまた「西洋の庭」と異なる趣があるとおもいます。之また匠の技。景色の違うcountry road. 地球の縮図を発見!

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