Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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単身赴任

(2011年10月21日)

4歳になるアンの姪の息子ネイサン(中央)、アン(左)、ワシントン出張中の私(右)

 私はこれまでに日本で、転勤が理由で一時的に家族と離れて暮らしている方に何度もお会いしました。最も典型的な例は、子どもが転校しなくて済むよう、一方の親(通常は母親)が子どもたちと自宅に残る形のようです。こうした方々をいつも気の毒に感じていましたが、夫婦が離れて暮らすことがどんなに大変か、本当には理解していませんでした――今年の夏までは。

 私がアンと結婚してかれこれ23年になります。その間、私がアンと距離的に最も離れて「別居生活」を送ったのは、アンが横浜にある国務省日本語研修所で日本語を勉強し、私が東京の米国大使館で働いていた時のことでした。私はほとんど毎週、金曜日の夜に横浜に向かい、月曜日の朝に東京に戻って、大使館に出勤していました。平日は毎晩、電話でアンと話し、時には電話越しにアンの日本語の宿題を手伝ったこともありました。

 去る7月、アンは東京を離れてワシントンに戻り、国務省の本省で国際女性問題担当大使の広報担当上級顧問という新たな仕事に就いています。平日は仕事の忙しさに紛れ、独り暮らしが寂しいとはさほど感じませんが、それでもアンのいない週末のわが家はまるで火が消えたように寂しくなってしまいます。

 そんな訳で、先月ワシントンでの会議に出席できた時にはとてもうれしかったものです。早めにワシントンに飛んで、アンと週末を過ごしました。2人で過ごしたほとんどの時間は、家事や雑用などをしていましたが、そんな日常のありふれたことにさえ不思議と楽しく感じられたのは、夫婦で話をしたりお互いに一緒にいるのを楽しんだからでした。

 仕事で離れ離れに暮らさざるを得ない日本人のご夫婦の大変さが、身にしみて分かるようになりました。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ジムさん

ご無沙汰しております。当コラムに、ジムさんのお人柄、奥様への愛情があふれていて、ほほえましくもあり、少し胸が締め付けられもしました。私もアメリカ駐在の最初の1年で単身赴任を経験しました。しかし、それを終えて、また家族がreunionしたとき、絆が強まった気がします。たった今は大変だと思いますが、頑張って下さい。

ジム様

大切な人と離れて暮らす事はほんとうに辛いことです。人間でなくとも、私は突然のクモ膜下出血」に襲われパぁートナーでるラブラドール2頭と離れ離れの生活をよぎなくされました、自分の様態よりふたりの事が心配で不安で、このたびに震災でもそういう方や動物たちがたくさんいるのではと考えます。明日は吾身、想いあう者どうしが離れ離れになるというのは、活力をも奪います。何か好いアンはないでしょうか?

まことにその通りですね。単身赴任は、妻は夫が心配で、たまりません。何をしているのかわかりませんからですね。私のw)夫も最近、タイに出張して、向こうで何してるか、もの凄く心配でした。><;;
人種は、違っても人間ですからね。^-^笑

ズムワルト様のブログを拝読しておりましたが、最近、アクセスができなくなりご帰国されたのかと思っていたところ、大使館のHPからアクセスでき、奥様だけがDCに戻られ現在は単身赴任されているとの近況を知りました。

私も、2005年から1年間ワシントンDCに単身赴任し、その後、2年間は家内が合流しましたので、単身赴任の辛さはよく理解できます。

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