Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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グローバルエントリー

(2011年10月28日)

自動チェックインなら入国手続きも早くて簡単

 私は概して待つのは割と平気な方です。ただ空の旅となると話は別。国際線の長旅を終えてようやく目的地の空港に到着し、それから入国手続きの順番を並んで待つ長蛇の列にはさすがの私も閉口してしまいます。なので米国が導入した「グローバルエントリー・プログラム」は私にとってうれしい限りです。

 このグローバルエントリー・プログラムというのは、頻繁に海外を行き来する旅行者がネット上で事前承認の申請をし、わずかな手数料で参加できるものです。米国国土安全保障省による身元調査が済んだ渡航者は、米国税関・国境取締局の係官との面接を予約します。この面接は米国内の空港で行われ、その際に指紋を提出します。これで通関手続き地での入国手続きの迅速化を図るグローバルエントリーの登録完了です。

タッチパネル操作はスマホ感覚

 先月の一時帰国の際、到着したワシントン近郊のダレス空港で順番を待つ旅行者の長い行列を目にしました。私はこの行列を横目に、そのままグローバルエントリーの機械に直行。そこでパスポートを機械に通し、タッチパネルの画面操作で関税申告書の入力をし、指紋読み取り機に指を置き、それから目の網膜の写真撮影しました。すると機械から印刷された入国手続き完了書と関税申告書が出てきてきました。そこには私の生体情報が私のパスポートの個人情報と一致したので、米国に入国してもかまわないと記されていました。

パスポートを読み取り機に

 この入国手続き全体に要した時間はわずか2分。出口で係官に入国手続き完了書を提示し、空港を後に。その間、ほかの搭乗客はまだ行列中でした。

 国土安全保障省では、このグローバルエントリー・プログラムの適用対象をほかの国からの「信頼できる旅行者」にも拡大することを検討しています。米国はこのプログラムを11月にホノルルで開催するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で発表する予定です。米国に渡航する日本人旅行者がこの手続き迅速化の恩恵を受けられるよう、日本にもグローバルエントリー・プログラムに参加してほしいと願っています。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ジムさま

はじめまして。なるほど、20年前にハワイへ行ったとき、一時間近く並んで待ったのを思い出しました。私は海外へ行く事はあまりありませんが、仕事などで度々アメリカへ行かれる方には、大切な時間を有効に使えて嬉しいですね。

ジム様

「時は金なり」という言葉がございます。24時間、皆平等に与えられた、いっときを使うのは自由意志です。有意義な待ち時間もあり(自分のとって)使いたくない待ち時間もありますね?「グローバルエントリー」

ありがとうございます

なるほど、それで、大使館や総領事館にぶらりと立ち寄ろうとすると,以前なら身分証明書(大抵は運転免許書)だったのが、パスポートを持つものに限る、とか、おかしなことになっているのか、アメリカンミートやアメリカンセンターが大使館外部なら問題ないが内部にいるときは、情報を遮断して情報不足をいうのは、矛盾している。改善すべきだろう、と思う。

写真入の政府発行の身分証明書(運転免許証、学生証などを含む)を掲示していただいております。全ての場合において旅券の提示をお願いしているわけではありません。

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