ゼロキロ地点
(2011年11月10日)
首都高速の高架橋が頭上を走る、現在の石造りの日本橋の様子
江戸時代の木製の日本橋は、歌川広重の浮世絵木版画「日本橋 朝之景」のような感じだったようです(Wikipedia Image)
日本橋。東京駅からさほど遠くない日本橋川に架かるこの橋は、東京から伸びる数多くの旧街道の起点にあります。
私は歩いて日本橋を渡るたびに、この石造りの橋の両端にある飾り街灯のところで立ち止まり、そこに欄干装飾としてしつらえられている獅子の立派な青銅彫刻を見ては感心しています。
日本橋の由来を知る楽しみ方がもうひとつ。東京・墨田区の両国にある江戸東京博物館へ行くと、1603年に最初に架けられた木製の日本橋の見事な複製を見ることができます。
「ゼロキロ地点」を示す道路元標は日本橋近くの小さな公園にあります
日本橋の守護神となっている獅子像彫刻のひとつ
私はもう何度も現在の石造りの日本橋を渡っています。それでも日本の首都から何本も伸びる道路の始点になっている「ゼロキロ地点」を示す青銅製の「道路元標」が日本橋にあることは、私もつい最近になって知ったばかりです。そこでその道路元標を自分の目で確かめてみようと思い、また日本橋へ行って来ました。すると確かににありました。日本橋の北詰にある小さな広場に道路元標があります。
「ゼロキロ地点」を示す道路元標に刻まれた素晴らしい筆跡の文字に感心しながら私が思いをはせたのは、今をさかのぼる400年以上も昔から日本橋を出発して京都や日光などの目的地を目指したあまたの旅人たちのことでした。
ではまた次回。
ジム
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