(2011年11月15日)
日本の高校の同級生たちとリラックスする私
国際協力機構の緒方貞子理事長、ノーベル賞受賞者の根岸英一博士、ローソンの新浪剛史社長、ウェストバージニア州選出のジェイ・ロックフェラー上院議員…。このお歴々と私には共通点があります。皆さんはそれが何かお分かりになるでしょうか。実は全員、留学生として外国文化の中で暮らした経験があります。私たちにとって、外国語を習得する機会は留学経験の重要な側面のひとつでした。でもそれよりもっと大事だったのは、発想の異なる人たちの中に自分を置いたことかもしれません。私の場合、高校生時代に交換留学生として日本で暮らしたことで、その後の人生の試練を乗り越える自信がつきました。
一方、私にとって今とても気がかりなのは、米国への日本人留学生の数が急激に減少している点です。この問題について、私は多くの日本の友人と話し合ってきました。その結果、こうした流れを変えるには日米双方で取り組む必要があるとの認識で一致しました。在日米国大使館では奨学金の資金調達で複数の官民パートナーシップと協力しているほか、企業には大学3年時に海外留学中の学生のために新卒採用の募集時期をずらすよう提案しています。さらに日米双方の大学側には留学生交流プログラムを再び活発にするよう呼びかけています。
昨年の米国への日本人留学生数は10年前の半分以下
加えて米国大使館では、学生、保護者のほか、先生方や進路指導担当者にも働きかけています。米国には留学を希望する生徒さんが選ぶのに困るほど数多くの大学があります。そのため米国大使館では、米国留学に関心のある日本の若い人たちへの助言も行っています。米国留学に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。
皆さんからも日本の若者に米国留学を検討してみてはどうかと勧めていただけたらと思います。私自身も、日本で素敵なホストファミリーのお世話になりながら留学先の高校に通った体験が、その後の私の生き方をすっかり変えました。米国留学を決心される日本の学生さんにも、こうした体験が待っています。
ではまた次回。
ジム
『アメリカに留学中の先輩の声』を掲載したブログを開設しました。現在、アメリカに留学中の学生の方々が、現地の授業、行事・イベント、生活情報等ををお届けします。
ジム様
次世代への「教育」は重要なことは承知している「つもり」でございます。只、今現在の大人の文化・知性・知恵の持ち方も大難題。わたくしも努力します。 よろしくお願いいたします。