Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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日米関係についての日本の大学生との対話

(2011年11月18日)

法政大学の学生さんを前にした講演

 先日、都内にある法政大学の市ヶ谷キャンパスで講演しました。同大学の招請によるもので、対象は同大学で国際政治学を専攻する学生さんたちでした。講演で取り上げたテーマは日米の緊密な安全保障同盟、深化する日米経済関係、人と人とのつながりの3点です。

 安全保障問題では、米国と日本がこれまで60年以上にわたり、試練を乗り越え、安全保障面での関係を強化してきたことに触れ、その理由として、見解の相違を埋める助けとなる根本的な共通の価値観(例えば民主主義の信条など)の共有を挙げました。経済問題では、米国と日本が世界第1位と第3位の経済大国として、アジア太平洋地域での貿易や投資の自由化の促進により、両国の経済環境を決定づける機会を有していると述べました。最後のテーマでは、米国への日本人留学生数の急激な減少について、私が懸念していることをお伝えしました。法大生の皆さんには、こうした流れを変える一助となっていただけるようお願いしました。

気さくな学生さんたちに囲まれた私

 忘れるところでしたが、私を講演に呼んでくださった長谷川祐弘教授からあらかじめクギをさされていたことがあります。「学生に話す時には英語だけでお願いします」。私にしてみれば日本語で話すより英語で話した方がずっと楽ですが、それでも内心は学生さんたちが私の話を理解できなくなるのではないかと、一抹の不安を抱いていました。ですが言葉に関しては、全く心配いりませんでした。講演後の質疑応答では、学生さんたちの英語でのコミュニケーション能力の高さに舌を巻いたほどです。

 学生さんたちからは非常に難しい質問が相次ぎました。話題になったのは、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉、アジア太平洋地域における中国の役割、それに米国のマクロ経済政策でした。海外留学する日本人大学生の数が年々減り続けている理由については、学生さんの間から奥の深い意見がいろいろと出されました。

 非常に頭脳明晰かつ聡明な法大生と行った今回の対話を通じ、私の心に残ったのは日本の将来へのとても明るい展望でした。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ジム様

難題山積のこの時期、貴重なお時間に「ご公園」いただきありがとうございます。すでにかなりの体力を使い果たしてしまったわたくしには(40代)次世代をつくり、成り立てていく若者達の考え方。物のとれかたに大変興味がございます。動画などでセミナーの様子などみられないでしょうか?

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