Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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お伊勢参り

(2009年3月20日)

 妻のアンと私は今月、夫婦で伊勢神宮を訪れました。お伊勢さんでは内宮と外宮を見て回り、とても楽しいひと時を過ごしました。伊勢神宮があるのは美しい森の中。木立や小川の横を歩きながら、実に素晴らしい景色を楽しむことができました。

 伊勢神宮には「式年遷宮」という大祭があるそうです。これは、20年ごとに、内宮と外宮それぞれの正殿と、その手前にかかる橋などを造り替えるお祭りです。古い社殿に使われていた建築資材は、ほかの神社の造り替えに再利用するそうです。また式年遷宮の際には、御装束神宝と呼ばれる奉納物も、さまざまな工芸家が伝統技術を用いて、これまでと全く同じものを新たに調製する、とも聞きました。このようにして、昔と同じ様式の工芸品が新しい社殿に納められ、新しい世代が古い世代の建築・製造技術を継承していくのです。

 こうした昔から続く「再生」と「再利用」の工程のお話を伺い、日本の社会も同じような「造り替え」の工程から恩恵を受けているのではないか、と考えました。

 私は日本で、毎日変化を目にしています。それは、日本の人々が、社会や政治での新たな現実へ適応しようと、努力を続けているからです。この経済状況の中、日本は、ほかの国と同じように、どうすれば前に進むことができるのか、その答えをなかなか見つけられないでいます。しかし、日本は回復力に富む社会です。これまで常にそうでした。ですから、日本はこれからも、古来伝わる価値あるものを守る一方で、未来に向けた「造り替え」をしていく、と確信しています。

 皆さんが考える、日本がこれからも守っていくべきものとは、どのようなものでしょうか。逆に、造り替えた方がいいものとは、どのようなものでしょうか。ご意見をお聞かせください。

ではまた次回。

ジム

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