Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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日米安全保障同盟を考える
San Francisco Convention and Visitors Bureau Photo

 今週は、日米安全保障に関する会議に出席するため、サンフランシスコに出張中です。この会議は、ホノルルにあるパシフィック・フォーラムCSISと東京の日本国際問題研究所、そして在サンフランシスコ日本総領事館の共催によるものです。日米両国の専門家が一堂に会し、日米同盟の強化策について意見を交換する場を設けていただいたことに感謝を申し上げます。私がこの会議に出席するのは、今年で4回目となります。

 これまでこの会議に参加して、気がついたことがあります。それは、米国側の出席者には、民主党・共和党それぞれと関係のある有識者が多数含まれているということです。共和党系であるか民主党系であるかを問わず、専門家の間では、米国にとって日米関係が重要であることに関して意見が一致しています。日米両国が1960年に日米安全保障条約に署名して以来、米国では民主党から5人、共和党から同じく5人の大統領が誕生しましたが、これらの歴代大統領はいずれも日米安全保障同盟を維持してきました。

 そのため、昨年の米国大統領選の期間中に、私の日本の友人のうち、かなり多くの方たちが、共和党から民主党への政権交代について心配している様子であったことは、私にとって大きな驚きでした。友人たちには伝えましたが、選挙演説というのは、意見の相違点について議論する場です。日本との同盟関係や米国のアジア政策に占める日本の重要性については、全く政策論争がありませんでした。これは、この問題について2大政党間で根本的に意見が一致していることの証左ですし、日米安全保障同盟の維持に対する米国世論の強い支持の表れでもあります。

 私は、日米両国の安全保障関係を一層強化する方策について、今週さまざまな方たちと議論することを楽しみにしています。日米安全保障同盟についての皆さんの考えも、ぜひ聞かせてください。

ではまた次回。

ジム

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パン・パシフィックの平安と秩序を維持するには、日米安全保障同盟はその基軸となると思います。 それぞれが独立国家でありますが、だからこそ国家間の連帯意識が具現化しなければなりません。 相互の独立を認めあうこと、そして同時に協力と折衷を積極的に推し量ることが希求されます。 いかなる国家も、自国の事象のみに専念してはならないのです。 世界の繁栄と平和、秩序を構築するための努力は、「持続すべき重大事由」なのです。 日米安全保障同盟が、より詳細にわたり、実効性の高いものになるよう祈念しております。

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