(2009年4月10日)
「フランクリンのフィラデルフィア帰還、1785年」と題するJ・L・G・フェリスの作品。ベンジャミン・フランクリンは初のアメリカ大使としてフランスに赴任し、9年間過ごした。1785年帰国
先日、このブログをお読みになった方から、こんな質問が寄せられました。「ジムさんは、お仕事のとき、皆さんからどのように呼ばれているのでしょうか」
良い質問ですね。公式には、私の現在の肩書きは「Chargé d’Affaires, ad interim」、日本語では「臨時代理大使」です。大抵は「Chargé(代理大使)」と呼ばれています。
この肩書きはフランス語から来ています。大使より下に位置付けられる外交官で、大使がまだ任命されていない期間、一時的に大使館の業務活動を指揮する立場にあります。
外交用語はその歴史的ルーツを映し出しています。私たち外交官が現在使っている肩書きの中には、「特使」、「代理大使」、「領事」、「全権公使」などがありますが、その多くは、何百年も前から使われています。同様に、大使を外国へ派遣するやり方もまた、昔からの伝統にのっとっています。
米国の場合、大使は大統領の求めにより外国へ派遣されます。昨年のように新大統領が選出されると、世界中の米国大使が辞表を提出します。辞表が受理された大使は帰国し、新政権下で任命される大使と交代します。これまでのところ、オバマ大統領はまだ次期駐日大使を任命していません。
そこで、この移行期間中は、私が大使の職務を代行しております。その中には、日本政府関係者と協議を行う、学生や経済団体との対話や意見交換に参加する、といったことがあります。また、大使館の業務全般にも目を光らせなければなりません。そしてもちろん、このブログをできる限り更新することも!
ではまた次回。
ジム
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