Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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大相撲観戦

(2009年5月20日)

 先週、数時間の休みを取って、大相撲夏場所の取り組みを何番か見てきました。平日の水曜日にもかかわらず、国技館の前には人だかりができていました。自分の席へ急ぎ、何とか幕内力士の土俵入りに間に合いました。そして、土俵入りを目にしたとき、いろいろな記憶がよみがえってきました。

 私が初めて大相撲を見たのは1973年のことで、当時私は、日本の高校に交換留学生として留学中でした。あのころ、米国出身の力士ということもあって、高見山関が私のイチ押しでした。テレビに映る高見山を見ていて、その巨体に親近感がわいたことを、今でも覚えています。異国から日本にやってきて、独特の長い歴史を持つ、相撲という日本の国技の厳しい世界に飛び込むということはどういうことなのか、私にも分かるような気がしました。

 高見山も今ではもう引退しており、今場所の米国出身力士はゼロですが、モンゴル出身の白鵬・朝青龍両横綱をはじめ、ブルガリア出身の大関・琴欧洲、そしてエストニア出身でそのしこ名もぴったりな関脇・把瑠都といった外国出身の力士がたくさん活躍しているのは、うれしいことです。

 結びの一番に続き、優美な弓取り式を見てから国技館の外に出ると、呼び出しさんが「はね太鼓」を打っていました。その音にしばらく聞き入ってから、相撲ファンや観光客、そして小学生や会社勤めのサラリーマンといった人たちに交じって、少し散歩しました。

 伝統を分かち合うことで、スポーツ観戦はとても楽しいものになります。新しい世代の相撲取りやファンが、日本の国技である相撲の伝統をもとに、これをさらに発展させようとしていることは、素晴らしいことです。

ではまた次回。

ジム

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