Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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江の島にて

(2009年7月2日)

 私が初めて江の島を訪れたのは36年前、高校生の時でした。暑い夏の日、ホストファミリーと船に乗って島に行き、お昼ご飯を食べ、お寺や神社に参拝しました。当時16歳の少年だった私にとっては、江の島は異国情緒たっぷりの場所でした。細い参道に並ぶお店の人の呼び込みの声やサザエを焼くにおいなど、今でもはっきりと思い出すことができます。そして、初めて見たシラスご飯! 人があんなに小さな魚を食べるなど、考えたこともありませんでした。

 先日私は妻のアンと、日帰りで再び江の島に行ってきました。私が初めて江の島を訪れた時と同年代の若い男の子がサーフィンをしているのを見ました。ほかにも多くのサーファーたちが、強風の中、ものすごいスピードで波間を行き交っていました。島まで続く長い道を歩いているとき、手をつないで歩くカップルを見かけた私たちは、顔を見合わせて思わずほほ笑みました。2人が相思相愛であることがはっきりと分かったからです。それから私たちは海を見渡せるテラスで長い休憩を取り、波が打ち寄せては返す音に聞き入りました。近くでは画家が、辺りののんびりとした風景を描いていました。しばらくしてフローズンヨーグルトの店に立ち寄った時には、おばあちゃんが自分の分をお孫さんと分け合っているのを目にしました。

 初めて江の島を訪れた時には、江の島とふるさとのサンディエゴの違いばかりが目に付きました。けれども今回は、アンも私もたくさんの共通点に気がつきました。若者たちはウォータースポーツを楽しみ、画家は美しい海の風景を描き、恋人たちは手をつないで歩き、おばあちゃんは孫に愛情を注ぐ―こうした光景は、アメリカのふるさとの浜辺でもよく見かけます。こうした共通点が日米の間に架け橋を築く助けとなり、お互いの違いを理解し、正しく評価することができるようになる、と私たちは感じました。

ではまた次回。

ジム

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