Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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ねぶた祭り

(2009年9月25日)

 青森県の「ねぶた祭り」は、間違いなく、今年の夏、日本で最も刺激的だったイベントのひとつと言えるでしょう。青森商工会議所の林光男会頭の計らいで、アンとダーナ・ウェルトン在札幌米国総領事と私の3人は、ホテルのすぐ目の前の歩道に設けられた絶好のねぶた観覧席を用意していただきました。アンも私も、このお祭りをじかに見るだけでも、青森市を訪ねた価値が十分にあると思いました。

 観覧席からは、ねぶたの山車のパレードを見ることができました。これらの山車は、木製の土台に、針金と色鮮やかな絵付けを施した和紙で作った巨大な灯籠(とうろう)を載せたもので、600個から800個もの電球で内部から光を当てています。 山車は、幅15メートル、高さ8メートルほどの大きさになるものもあり、青森市内の狭い道路を引いてかじを取るには、最大で25人もの人力が必要になります。ねぶたの山車には、武士、鬼、竜、雄馬など架空の図柄が描かれています。照明に浮かび上がる立体感のある図柄からは、ものすごい躍動感とエネルギーが伝わってきます。私が気に入ったのは、尾をくねらせ、爪を開いている恐ろしい竜を相手に、武士が剣を振りかざしている絵でした。

 アンも私も、大勢の青森市民がこのお祭りに参加しているのを目にして感動しました。はやし方や「ハネト」と呼ばれる踊り手の皆さんは何週間も前からけいこを重ねたに違いありません。太鼓、横笛、手振り鉦(てぶりがね)などの鳴り物に合わせ、軽快な速度を保っていました。太鼓奏者の打ち鳴らす音はとても大きく響き、私の体がその波動からくる振動を感じるほどでした。各団体のハネトの後ろからやって来たのは水をまく手押し車でした。まかれた水のおかげで、夏の暑さから逃れることができました。(参加者たちの興奮した様子と発散するエネルギーから判断すると、水以外の「液体」も飲んでいたのかもしれませんが)

 多くの参加者たちは凝った衣装に身を包んでいました。中でも、アンが喜んだのは、JR東日本社員たちの鉄道車両のような「いでたち」でした。踊りの列を作ると新幹線の形になりました。もうひとつ良いことだと思ったのは、男性だけでなく女性も子供も、とても熱心にお祭りに参加していたことです。多くの参加者が「幸運の鈴」を配っていました。アンも私も、私たちを歓迎してくれる見知らぬ人たちから、かなりたくさんの鈴をもらったので、今年はきっと幸運な年になると思います。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ジム様

青森においででしたのですね。日本に限らず人はお祭り好き、ワクワク.ヂキドキ.皆で力を合わせ楽しむことに感動を覚えます。一体感をもったように感じませんか?「孤独」も大切だけれども「調和」も大切です私は独り暮らしなのですがTVから独りでお祭りを見ていても美しいハコモノと皆で協力してお祭りを動かす姿に感動し涙します

自覚していなくても独りは淋しいのでしょうか?

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