Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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巣鴨地蔵通り商店街

(2009年10月6日)

猿を祭った庚申塚にて

 アンも私も東京生活を楽しんでいます。特に、人々が日々の生活を営む場所に行くことが好きです。私のお気に入りの場所のひとつは、山手線巣鴨駅の北口を出てすぐのところにある、巣鴨地蔵通り商店街です。

 この商店街のことを初めて知ったのは、東京外国語大学の大学院生の時です。当時は、大塚駅から都電に乗って通学する毎日でした。都電の停留所のひとつに、庚申塚(こうしんづか)というところがあります。この停留所は、いつも買い物客で混み合っているように見えました。そのころは、大学生くらいの年ごろの若者でにぎわう原宿のような街の方が、私には興味がありました。ですから、庚申塚で途中下車したことは一度もありませんでした。

お寺にお参りする前に手を清めるアン

 それからかなり年月がたってから、やっとこの商店街を訪れてみると、この街はとても風変わりな雰囲気を醸し出していました。日本の首都・東京から延びる主要街道のひとつ、旧中山道沿いにあるこの商店街は、江戸時代に一大観光地へと発展を遂げました。この商店街の長い歴史は、その名残りが今でもそこかしこに見られます。例えば、この街には、病を癒やしてもらおうと参拝する人々の姿が絶えないお寺があります。

 先週、私はアンと一緒に、この商店街を再び訪れました。手焼きせんべいやまんじゅうなどの土産物を商う店が軒を連ね、買い物をする人たちが行き交っていました。アンと私は、お昼に松茸ごはんと土瓶蒸しと刺身の格別な味に舌鼓を打ちました。

 お昼を済ませると、いろんな店を見て回りました。元気と幸福をもたらすと言われる「赤パンツ」を売っている店や干物を売っている店もありました。漬物と梅干しをいくらか買い求め、その日の晩ご飯のおかずにして楽しみました。

 その日の締めくくりとして足を運んだのは、都電の停留所のすぐ隣にある庚申塚でした。この神社は神様として猿を祭っています。私は申年(さるどし)生まれなので、おさい銭をはずんできました。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ズムワルト様

 巣鴨の庚申塚は行ったことがありませんが、猿田彦をまつる神社が福岡市藤崎という場所にありますので、こちらにも是非一度お越し下さい。ところで、この度、高校生交換留学のボランティア団体であるAFS博多支部の10周年記念行事を12月に予定しており、その折ご講演いただけると聞き、心待ちにいたしております。

巣鴨地蔵通り商店街にて

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