(2009年10月14日)
先日、私が在日米国大使館の領事部非移民査証(ビザ)課を見て回った時のことです。その日は250件を超える非移民ビザの申請があったのですが、アメリカ人と日本人の職員が緊密に協力してその処理に当たる様子を見て、チームワークの良さに感服しました。
査証課のゲーリー・ワカヒロとリサ・ウォッシュバーンの2人の領事にまず案内されたのは、申請受付窓口でした。そこではアメリカ人職員がビザ申請者を窓口まで呼び出し、指紋を採取していました。これは、渡航者の安全を守るための保安手続きの一環です。
また、2人のアメリカ人担当官(ステファニー・モリムラとアンディ・アチッグ)がビザ申請者の面接をしているところも見学させてもらいましたが、この2人の日本語能力は素晴らしいものでした。
聞くところによると、在日米国大使館は、日本人ビザ申請者の98%以上にビザを発給している、とのことでした。査証課が確認する事項は、申請者に米国へ移民する意思がないこと、十分な渡航・滞在費を確保していること、米国への渡航について不適格とみなされるその他の要因(犯罪歴や伝染性疾患など)がないこと、などが示されているか、です。
窓口の奥では、もちろん多くの日本人職員たちが、データ入力、関係書類(政府認可校から入学を許可されていることを証明する書類など)の確認、ビザ発給用パスポートの準備の手助け、郵便物の処理、といった仕事をこなしています。日本人のビザ申請者のほとんどが、大使館で申請してから1週間以内に、ビザのスタンプが押されたパスポートを受け取るそうです。日本の郵便制度は信頼性が非常に高いため、ビザのスタンプが押されたパスポートを申請者に郵送するだけでよく、申請者はパスポートを受け取るために再度大使館に来る必要がありません。
(写真提供 Bengt Westerblad)
査証課では良質なサービスの提供に努めており、ビザ申請者に対する自分たちの対応が、米国のイメージの向上につながることを認識しています。東京の米国大使館は、数ある在外米国公館の中でも、ビザ発給件数では世界有数です。非移民査証課内での職員の協力や不断の努力、そしてチームワークがなければ、これだけ多くの人々の米国渡航を円滑に進めることは不可能でしょう。
ではまた次回。
ジム
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