Z Notes Blog by Jim Zumwalt
Z Notes Banner
ぐるっと皇居をひと回り

(2010年2月26日)

 東京は、ジョギングをするにはもってこいの町です。地形は比較的平たんですし、ドライバーはマナーを守って運転しています。それに、走っていると、いろんな風景が目に入ってきます。ジョギング愛好家なら、たいていの人にとって、ジョギングコースは皇居の周りが都内随一という意見に異論はないでしょう。

 私が走るのはいつも早朝ですが、東京タワーを通り過ぎ、虎ノ門のオフィス街を抜け、霞が関の官庁街を横目に走って行くと、歩道にはほとんど人けがありません。いつものことですが、唯一見かけるのは警備関係者だけです。

 それでも、皇居の立派な石垣が見えてくるとペースを上げたくなり、はやる気持ちになるのは、いつものことです。皇居の壮大な石垣とその周りのお堀は、かつてここが江戸城だった時の主・将軍の権力と富を目に見える形で誇示し、訪れる者に畏敬(いけい)の念を抱かせる目的で造られました。確かに、私もそうした気持ちになります。

 1周約5キロメートルの皇居の周りをほかのランナーたちと走っていると、美しい風景を楽しむことができます。丹念に手入れされた松林、皇居正門に架かる「二重橋」、そしてお堀の水面(みなも)を泳ぐハクチョウやカモの姿などです。今は冬ですが、この時期、ランナーたちはツバキの花を楽しめ、私も含めたランナーたちは桜の開花を心待ちにしています。

 皇居を1周した後は、国会議事堂のそばを通って帰宅します。私が恵まれていると感じるのは、私にとって大切な民主主義の価値観を共有する国に暮らしている、という点です。しかし同時に、こうした豊かで由緒のある伝統の象徴をあちこちで目にすることのできるこの町での暮らしも楽しんでいます。

ではまた次回。

ジム

Embassy of the United States Embassy Main |  U.S. Citizen Services |  Visas |  Policy Issues |  State Department
Contact Us |  Privacy |  Webmaster