Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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黒船祭の開幕を告げた国旗掲揚

(2010年5月25日)

 「日米修好の基礎は下田に於て築かれた」。5月の涼しい土曜日の朝、アンと私は、このような銘が刻まれた大きな石碑の前に座っていました。伊豆・下田の「黒船祭」の開会式には、私たちのほか、およそ250人の招待客が出席していました。ここで私たちは、19世紀半ばの下田でアメリカと日本が初めて出会った時代に、自らの命を犠牲にした人々のことを思い起こしました。

 この大きな石碑は、新緑に包まれた急斜面の丘のふもとにあります。石碑を挟んだ両側には、日米の音楽隊がそれぞれ座っていました。一方は米国の駆逐艦「カーティス・ウィルバー」所属の海軍音楽隊で、他方は日本の海上自衛隊護衛艦「しらゆき」の音楽隊です。国旗掲揚のため、司会者が観客に起立を促しました。

 米海軍音楽隊の指揮者が指揮棒を振って、同音楽隊による「君が代」の演奏が始まりました。この時、カーティス・ウィルバー号の乗組員2人が、丘の頂上近くのポールに日の丸を掲げ、きびきびとした動作で敬礼しました。続いて海上自衛隊の音楽隊による米国国歌の演奏が始まると、自衛隊員2人が星条旗を掲げ、旗に向かって敬礼しました。ちょうどその時、一陣の強い風が吹き、両国の国旗がぱたぱたと音を立ててはためきました。

 1時間ほど続いた式典の間、私は、丘の斜面の高い位置に並んで翻る2つの国旗をしばしば見つめました。何という素晴らしい光景でしょう。そしてこう考えました。米海軍の軍人と海上自衛隊員がそれぞれ、自らの信頼できる同盟国の国の象徴に敬意を表しあうとは、その場に何とふさわしいことだろう。こうして、この素晴らしいお祭りが始まりました。

 黒船祭の模様はこちらをご覧ください。

ではまた次回。

ジム

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