Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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ブログがつないだきずな

(2010年5月28日)

上江洲さんに絵を説明してもらいました

 この3月、銀座の文藝春秋画廊に、上江洲由里(うえずゆり)さんと伯父の上原寛栄(うえはらかんえい)さんの個展を見に行きました。上江洲さんは沖縄県出身の若い芸術家で、さまざまな表現法を試みています。大きな絵に描かれた動物たちは、今にもカンバスから飛び出して来そう。対照的に、広大な砂漠を行進する小さな恐竜たちを描いた絵は幻想的でした。上江洲さんの説明によれば、この恐竜たちはそれぞれが、学生時代のクラスメートを表しているそうです。彼女自身は鮮やかな黄色い生き物として描かれ、楽天的で楽しげでした。

 地階には、上原さんの陶芸作品が展示されていました。上原さんは千葉県で長年医師をしていた方で、引退を機に趣味の陶芸に専念したそうです。彼は西洋の技法を使って磁器上絵付けの陶板を作り、沖縄固有の海の生き物など、沖縄をテーマにしています。

磁器上絵付けについて説明する上原さん(写真提供 中西玲人)

 驚いたことに、私がこの楽しい個展について知ったのは、このブログを通じてのことでした。数カ月前、ブログに沖縄のことをつづると、上江洲さんのアメリカ人の義理のお兄さんがコメントを寄せ、銀座で開かれる彼女の個展に行ってみてはどうかと勧めてくれたのです。

 ブログでのやり取りを通じて、上江洲さんと上原さんのお2人について知ることができ、本当に良かったと思っています。画廊に伺った日、私は、作品を通して感じたことを表現する素晴らしい人たちにお会いしました。私たちの関係はインターネット上の仮想のつながりから始まりましたが、あの日、銀座の画廊で生まれた個人的なつながりを、私はこれからも大切にしていきます。

 今回の話の詳細については、私のエッセーが「文藝春秋」6月号に掲載されていますので、そちらをご覧ください(オンラインで閲覧できるのは目次のみです)。

ではまた次回。

ジム

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