Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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七五三

(2010年11月12日)

 日本の年中行事の中で、私の好きなもののひとつは「七五三」です。だいぶ昔、交換留学生として横浜に住んでいた時、お世話になった日本のホストファミリーに鎌倉の鶴岡八幡宮へ連れて行ってもらったことがあります。11月のことでした。境内で目にしたのは、大勢の若い親御さんたちが晴れ着姿のお子さんを連れている光景でした。「家族で参拝して、子どもたちの成長を祝福してもらい、子どもたちの健康と幸福を祈るのよ」とホストマザーが説明してくれました。着物姿の男の子や女の子たちは、とてもかわいらしく見えました。

 日本では奇数が縁起の良い数字だということも、ホストマザーから聞きました。昔は3歳になる前に亡くなる子どもがたくさんいたので、そのために女の子は3歳と7歳、男の子は5歳に、その健康を祝うようになったそうです。

 「この『3』と『5』と『7』の数字を全部足すと『15』になるでしょ。だからこの行事は、1年の11番目の月の15番目の日に、7歳と5歳と3歳になった子どもたちのお祝いをするのよ」。ホストマザーがそう教えてくれました。それから、私の算数の能力ではついてこられないのではないか心配して、「これって、みんな奇数の数字でしょ」と辛抱強く説明してくれました。(ホストマザーはそろばんの達人でしたが、私が日本に来て間もなく、この「アメリカ人の息子」は簡単な暗算でも時間がかかる、と分かったようでした)

 七五三について教えてもらったことをいろいろ考えていると、「千歳飴」をもらいました。正直、あまり好きな味ではありませんでした。でも、ホストマザーの話では、千歳飴の「千歳」は「齢(よわい)千年」のことで、この伝統的な紅色のお菓子が細長い形状をしているのは「長寿の象徴」ということでした。

 私も今月はアンと2人で神社に出かけ、七五三のお祝いをしようと考えています。私が昔、鎌倉で初めて目にした七五三の行事。その時に見かけた子どもたちの中には、今ではお母さんやお父さんになって、お子さんを連れて七五三のお参りをされる方もいるのではないでしょうか。同じように、神社にお参りする今の子どもたちも健やかに成長し、やがて親御さんの世代からバトンを引き継いで日本のリーダーになるでしょう。アンも私も神社参拝の折には、こうした子どもたちの健康と幸せと成功をお祈りするつもりです。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ジム様

「七五三」私も両親と祖父母に連れられ着物もきせてもらったこと幽かにおぼえています。意味は判りません。ジム様のお話を聞かせていただいた後も、よく判りません。母にきいてみます。

こんばんは。はじめてジムさんのブログを読みました。羽織袴を着て、両親や祖父母と神社へ七五三のお参りに行ったことを思い出しました。ぼくは千歳飴をおいしく食べましたよ(笑)

鎌倉でオバマ大統領は抹茶アイスを食べていましたね!ぼくは苦手なのですが、オバマ大統領は気に入ったでしょうか?

これからも日本についての面白いブログを書いてくださいね。楽しみにしています。

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