Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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オープンスカイ

(2010年12月14日)

11月13日、前原外相と共に「オープンスカイ」協定に署名したルース大使

 先日私は、10日間の米国滞在を終え、ワシントン郊外のダレス空港から成田空港まで空の旅をしてきました。機内の心地良いシートに身を任せて思ったのは、20世紀初めのアメリカの外交官の生活は今とは全く違っていただろう、ということでした。当時アメリカから日本へ行くには、パナマ運河経由で太平洋を横断しなければならず、長い船旅になりました。あまりにも長くつらい旅だったため、遠く離れた日本に駐在する外交官が本国に一時帰国するのはまれでした。大型ジェット旅客機でワシントンを飛び立ち、そのわずか16時間後にはもう東京の自宅に戻ることができる今の時代と比べると、隔世の感があります。

思えばこのような時代もありました

 つい先頃、日米両国は「オープンスカイ」協定に調印しました。日米間の航空路線自由化をさらに押し進める協定で、航空関係に対し市場志向型の方法を取ることが示されています。今後は、政府ではなく、各航空会社が運航路線、便数、使用機材、運賃を決定します。最も顕著な「変化」のひとつとして、日米の航空各社が、東京の羽田空港からホノルルやニューヨークなど米国内の目的地に直行便を運航できるようになります。

成田空港にて(Wikipedia photo)

 新協定は日米間の旅の利便性の向上や運賃の引き下げにつながり、貿易と観光の両面で両国の結びつきをさらに強化するはずです。ブログ読者の皆さんも、新協定の恩恵を受けて米国を訪れてはいかがでしょうか。その時は、日米の新航空協定の調印を空の上で祝ってください。

ではまた次回。

ジム

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Friendly Skyがやって来ましたね。

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