Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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ゲストブロガー マーク・S・ディーカー 「JETプログラム」

(2010年12月21日)

 今回のゲストブロガーは、在福岡米国領事館のマーク・S・ディーカーさんです。「語学指導等を行う外国青年招致事業」(JETプログラム)での経験を語ってくれました。

ジム


日米関係の強化に貢献するJETプログラム

1990年代半ばに日本の生徒たちと

 JETプログラムの外国語指導助手として1994年に初めて三重県津市にやってきた時、私は1年だけ滞在するつもりでした。しかし結局滞在は2年になり、その間に9校の中学校で教えた経験が公私両面で私の人生を最も大きく変えることになりました。数え切れないほど大勢の日本人の生徒を教えただけでなく(その後彼らは巣立ち、今では日本社会のあらゆる分野に貢献しています)、私も日本語を話せるようになり、そして後に私の人生の伴侶となる日本人女性と巡り合いました。

 私が教えた英語とアメリカ文化の授業が、教え子たちの英会話能力や世界についての知識の向上にどれほど貢献したかは分かりませんが、私と生徒たちの出会いによって、いずれの側にも新しい世界への扉が開かれたのだと思います。私は、成長する過程で持つようになった文化的先入観の多くを再評価し、教え子たちにもそうするよう勧めました。そして何年かたって再び津市を訪れた時、「マーク先生っ!」と叫ぶ大きな声が耳に飛び込んで来ました。声の主はかつての教え子たちで、私はもう大感激でした。

今年福岡で日米関係について話す私

 JETプログラムでの経験があればこそ、私は東京大学で学び、その後、東京の米国大使館で働くこともできました。そして現在は、在福岡米国領事館で政治・経済担当領事をしています。

 しかし、ここで強調したいのは、私の話は決して珍しいことではない、ということです。先日のジョン・ルース駐日米国大使と中村法道・長崎県知事の会談の場には4人の米国人外交官が同席しましたが、その中の3人がJETプログラムの経験者でした。

 JETプログラムは、私やほかの多くの人間の人生を変えただけでなく、日米関係の強化でも重要な役割を果たしてきました。

マーク・S・ディーカー

COMMENTS

マーク様

「先入観の再評価」はcommunicationからうまれるのですね?会話・対話は大事です。「図る」という言葉があります。「communication を図る」と使う時「工夫する」と意味します。温かい日本語を発見しました。

ジム様の日本語speechも温かい響きで素敵です。

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