Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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福井での留学生交流

(2011年1月25日)

 昨年末、私は福井市を訪れ、AFS(アメリカン・フィールド・サービス)日本協会福井支部の設立25周年記念講演会で講師を務めました。福井は長年にわたり外国人留学生を受け入れており、そのおかげで留学生たちが日本語を習得したり日本文化を体験できるそうです。

 講演会を聞きに来てくれたのは、アメリカ、オーストラリア、インドネシア、タイからの高校の交換留学生十数人と、大勢の高校の校長先生方や教師の皆さん、それに留学生を引き受けるホストファミリーの方々でした。AFS福井支部ではこれまでに100人を超える外国人留学生を地元に受け入れてきた実績があり、福井からも100人近くの生徒たちを海外留学に送り出しているそうです。

 福井で私が話をした多くの方たちは、日本から米国への留学生の草分けのひとり、日下部太郎が福井出身だったことを誇りに思っていました。日下部は1870年に米国ニュージャージー州のラトガース大学を卒業しています。この歴史的なつながりを土台に、福井県はニュージャージー州と姉妹県・州の関係を結び、福井市もラトガース大学のあるニューブランズウィック市と姉妹都市になっています。

 何人かの留学生は「福井市の人たちには温かく迎えてもらい、それに親切な人たちばかりなので、こちらでの生活を楽しんでいます」と話してくれました。活発で楽天的な留学生たちと話していると、私自身もかつて交換留学生として日本の高校に通い、新しい発見や新しい友達に刺激を受けていた頃のことを思い出しました。

 私から皆さんにお話ししたのは、日米間の草の根交流を絶やさずに続けていくことの大切さです。アメリカへの日本人留学生の数が減少傾向にあり、このことが心配の種です。会場に来てくれた福井の若い生徒さんたちに、郷土の大先輩・日下部太郎にならい、視野を広げるためにもぜひ海外留学をしてほしい、と呼びかけました。

 講演会で使用したプレゼンテーション資料に興味がある方はこちらをご覧ください。

ではまた次回。

ジム

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