Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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記者会見

(2011年2月15日)

 外交官として働く私たちには重要な仕事があります。そのひとつが、「米国」という国を日本国民の皆さんに説明することです。そのため、日本では新聞記者などの報道関係者と頻繁にお会いし、質問にお答えしたり、記事にするための背景説明をすることもあります。私自身、この仕事は楽しんでいます。それでも、時にはストレスがたまることもあります。本国政府の見解を外国語で正確かつ明瞭に代弁しなければいけないからです。

 先日、福岡アメリカンセンターで、これまで私が行った中でも最大級の記者会見に臨みました。会見に出席した22人の地元紙記者から40分間にわたって取材攻勢を受けました。米国の外交政策、日米安全保障同盟、地球温暖化、米国経済、社会問題など、記者からの質問は多岐にわたりました。会見中、多くの同行カメラマンに、記事で掲載する私の写真を何枚も撮られています。

 感銘を受けたのは、記者たちのきめ細かい準備、注意深く耳を傾ける姿勢、そして礼儀正しい態度でした。記者たちからは鋭い質問が相次ぎ、明瞭で率直な対応に神経を集中するあまり、質問をしていたのが地元の高校生だということを、私はすっかり忘れていました。実は、この取材記者たちは福岡県内の大濠高校杉森高校久留米高校修猷館高校の新聞部員の皆さんでした。

 「記者会見」に先立ち、現代民主国家で報道の自由が果たす重要な役割について、私から少しお話しをさせていただきました。日本には、民主社会で重要な役割を果たす活気に満ちたメディアが存在し、これは皆さんが誇りに思っていいことです、という趣旨のことを申し上げました。「将来は報道の世界に進むことを皆さんもお考えになってみてはいかがでしょうか」と、お勧めしました。

 「会見」後、高校生記者たちから、それぞれの新聞部が発行する校内新聞を1部づついただきました。中身を見て驚いたのは、その高画質と紙面構成。それに、掲載広告もうまいものでした。上のリンクから各校新聞部の力作にぜひ目を通してみてください。

 福岡ではひたむきに一生懸命がんばっている多くの生徒さんたちにお会いでき、私は日本の未来に楽観的な思いを抱いています。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ジム様

対応する相手が誠実だと互い礼儀正しくむかうのでしょう。ジム様の礼儀正しい真剣な姿勢に高校生記者の若者達も感動したことでしょう

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