Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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ゲストブロガー  ダン・ドーマン 「原発事故対応で日本を支援」

(2011年4月8日)

 今回のゲストブロガーは、米国原子力規制委員会(NRC)のダン・ドーマンさんです。福島第一原子力発電所の事態の安定化を支援するため、数週間前にわたり日本でその作業に携わりました。

ジム


24時間の総力態勢

在日米国大使館内に設置された24時間態勢の指令センターに詰めるNRCのチーム

 皆さんも多分ご存知かと思いますが、3月11日に東北地方を襲った大地震と大津波の後、米国の原子力規制委員会(NRC)は日本政府の求めに応じ、技術支援を提供するために専門家チームを日本に派遣しています。またおそらくこれもご存知と思いますが、日本には原子力の平和利用で長年の誇るべき歴史があります。

 私は2週間ほどの滞在を終えて米国に帰国したばかりですが、東京では福島第一原子力発電所で起こっている事態の安定化に向け、多くの有能な技術者や科学者や政府関係者との共同作業に携わりました。その中で言えることは、日本は人間や環境に及ぼす放射線の影響を最小限に抑えながら、この危機的状況を収束させようと最大限の努力をしているということです。

 東京電力と日本政府は、福島第一原発の原子炉と使用済み燃料棒の保管プールの安定的かつ持続的な冷却を実現するため、24時間態勢で作業に当たっています。同時にタービン建屋内にある高濃度の放射能汚染水の排出、復旧活動を容易にするためのがれき撤去、さらには線量率を下げる作業も行っています。これは原発敷地内の立ち入りが可能な範囲を拡大し、現場作業員がより効果的・効率的に動けるようにするためです。

 一方、放射性物質を確実に原発敷地内に封じ込めるため、日本政府はより長期にわたる対応策について、多くの専門家と検討を重ねています。また破損した燃料棒を取り除き、最終的には廃炉にする長期戦略も練っています。

 NRCの専門家チームはこの数週間、東京電力や日本政府の関係者と協力して、福島第一原発の状況に関する最善の情報の入手に務めてきました。この情報を米国の政府および産業界のさまざまな分野の専門家と共有し、彼らに最善の対応策についての提言をまとめてもらいました。私たちはその提言を日本側と検討し、詳細を詰めます。

 また米国国際開発庁をはじめ、さまざまな連邦政府機関や米国の原子力業界の多くの優秀なアメリカ人とも協力しています。彼らは原発の安定化や現場作業員と住民の保護、そして今回の原発事故が環境に及ぼす影響の観測などを支援するため、さざまな機材を提供し人的貢献もしています。この重要な取り組みで、日米双方の関係者と一緒に仕事ができるのは非常に名誉なことだと考えています。

 福島第一原発の事態を語る時、現場作業員の勇敢な努力を忘れるわけにはいきません。彼らはその多くが地震と津波で家族や財産を失うというつらい目に遭っているにもかかわらず、事態の安定と収束のため、そして周辺地域と日本の新たな明るい未来の構築に向けた土台作りのため、彼らは困難な状況の中で作業をしています。

 世界中が彼らの支援に動き、防護服や機材などの提供を申し出ています。来日しているNRCチームも日本政府との協力を続け、現場作業員の支援と保護に必要な物的・人的資源を提供しています。現場で働く彼ら作業員こそが福島第一原発の「真の英雄」なのです。私たちが彼らに最大級の尊敬を払い、懸命に祈り、今後も支援するのは当然のことです。

ダン・ドーマン

COMMENTS

アメリカの助力に心より感謝いたします。
そしてどうかアメリカのお力で恐ろしい原発災害をどうかお助け下さい。
福島だけでなく高速増殖炉もんじゅの事故についてもどうか手助けをお願いいたします。日本だけでなく世界が終わりそうで恐ろしいのです。お願いです、助けてください。ネットで調べていてあまりの恐ろしさに動けなくなりました。どうかどうか世界のためにお願いいたします。

日本では小学校から大学まで、ブラスバンドやマーチングバンドがたいへん盛んなことはご存じだと思います。 もう少し事態が好転したら、貴国軍のバンドと被災地のバンドの共演する機会を用意していただけたらと思います。 地震津波から復興の合図として。

「ありがとうアメリカ」
東日本大震災での「トモダチ作戦」に心から感謝しています。イラク、アフガニスタン、リビアと大変な時にどれ程の規模で日本を助けて下さっているか理解しています。24時間体制で危険な任務を遂行して下さっている米兵の皆様、本当にありがとうございます。 目覚ましい勢いで復興し始めているのはアメリカのお陰です。

アメリカの友情と献身に、これから日本は誠実に応えていきたいと思います。

ニュースを見ました。
ともだち作戦、心より感謝しています。
アメリカ国民の皆様、アメリカ軍の皆様、ほんとうにありがとうございます。

アメリカ合衆国大統領をはじめ合衆国の皆様

今回の大震災の言葉を失う災害に対する貴国の
暖かい救援には感謝の言葉もありません。
本当にありがとうございます。
被災地を見舞われたルース大使のお姿は忘れません。
本当にありがとうございます。

アメリカの原子力専門家を官邸に駐留させたいとの記事を目にしました。官邸は拒否したそうですが、是非お願いします。今のままでは国民は政府に殺されます。日本国民として情けない限りです…

米国の原子力専門家は集めたデータを日本の専門家と交換し、福島第一原発での重大な技術的課題について提案や助言をするために日本に来ています。必要な限りこうした活動を続けるつもりです。

日米合同の大規模捜索、本当にありがとうございました。NEWSに、津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻で、がれきに建つ(自由の女神像 ) 自由の女神は、貴国のシンボルですよね?だとしたら、偶然なのでしょうか?とても、私には偶然には思えないです。子供達に教えます、苦しい時に手を差しのべる国はアメリカだと。私は決して忘れませんよ、これから先も、親友です。

アメリカの助力に心より感謝いたします。

そしてどうかアメリカのお力で恐ろしい原発災害をどうかお助け下さい。福島だけでなく高速増殖炉もんじゅの事故についてもどうか手助けをお願いいたします。日本だけでなく世界が終わりそうで恐ろしいのです。お願いです、助けてください。ネットで調べていてあまりの恐ろしさに動けなくなりました。どうかどうか世界のためにお願いいたします。

ドーマンさんはじめNRCの皆様のご助力に心からのお礼を申し上げます。必ず復興を果たし、このご恩に報いたく存じます。汚染水の放出を聞いた時から激しい衝撃を受けていたのですが、米海軍の艦艇では海水を淡水化して飲料水等として使用するという記事を読み、大変申し訳なく心配です。なんとお詫びして良いか分りません。

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