Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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宇治の平等院

(2011年5月31日)

 10円玉を使わない日はないといってもいいくらいの私にとって、宇治の平等院鳳凰堂はとても親しみを感じる場所です。少し前のことですが、アンと私はこの見事な建造物を再訪しました。平等院の本堂は、1対の銅製の鳳凰が屋根に乗っている「中堂」、L字型の「両翼廊」、そして奥にある細長い「尾廊」で構成されています。

 鳳凰堂の手前には大きな人工池。この池越しに鳳凰堂を眺めてから、その前でアンの写真を撮ろうと、その鳳凰堂が描かれている10円玉を手にポーズをとってもらいました。にっこりほほ笑むアン、背景の鳳凰堂、そしてアンが手にしている10円硬貨に描かれた鳳凰堂の小さな絵柄が写っているその写真を私はとても気に入っています。

10円硬貨の拡大写真

 鳳凰堂の中に入ると、大きな「阿弥陀如来坐像」とたくさんの「木造雲中供養菩薩像」を目にし、アンも私も畏敬の念に打たれてしまいました。一体一体が繊細な彫りの菩薩像はとても軽そうに見えるため、これらの菩薩が舞いながら、あるいはさまざまな楽器を演奏しながら天から舞い降りて来る姿を容易に想像できました。

平等院の梵鐘

 「平等院ミュージアム鳳翔館」では、「木造雲中供養菩薩像」を間近で見ることができました。それに銅製の大きな梵鐘も圧巻でした。数ある日本の鐘とは対照的に、平等院の梵鐘は鐘身に華やかな装飾文様や獅子などの象徴的な図柄が施されており、その上部には凝った作りの龍頭が飾り付けられていました。

 館内の展示説明文を見ると、この梵鐘を作った職人はどうやら朝鮮鐘の影響を受けていたようです。興味深かったのは、平安時代でさえも日本と朝鮮の間でこうした豊かな文化交流があったという事実でした。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

ジム様

10円硬貨は平等院だったのですかぁ~知らなかったでも毎日ジム様がお使いになるだなんて?何におつかうなのかしら?はて?

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