Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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ゲストブロガー リチャード・ロバーツ 「日本でスクエアダンス」

(2011年7月1日)

 今回のゲストブロガーは、在日米国大使館の領事部で働くリチャード・ロバーツさんです。日本に来てから始めたという意外な趣味についてつづっています。

ジム


日本的な協力の精神と技の調和

 東京に着任したばかりの頃の私には、日本の生活と文化にどっぷり漬かってみたいという思いが強くありました。私の頭の中にあったのは、例えば静寂な庭で瞑想(めいそう)したり、複雑な漢字の正しい筆順をきっちりと覚えることでした。私を「日本の心」に最も近づけさせてくれる道が「スクエアダンス」だとは、夢にも思いませんでした。

 スクエアダンスが日本で普及し始めたのは1950年代で、米兵とその家族が持ち込んだのが始まりでした。その後、スクエアダンスは瞬く間に広がり、今では日本各地にスクエアダンスの愛好会があります。実は今年、50回目の「全日本スクエアダンスコンベンション」(日本スクエアダンス協会主催)が東京で開かれる予定です。

 私が日本にもスクエアダンスがあることを初めて知ったのは、在日米国大使館の同じ領事部で一緒に働く仕事仲間からでした。同僚のジェニファー・デイビスがたまたま、東京の目黒にある、1958年に発足した「大鳥スクエアダンスの会」の会員で、私をそこへ連れて行ってくれたというわけです。

 今では私も「大きな鳥」の群れの1羽になったので、スクエアダンスが日本で普及した理由がよく分かります。まずスクエアダンスには「協力」が必要不可欠です。8人1組で「正方形」を作り、「コーラー」の指示に従い、この正方形を崩さないよう協力して踊り続けます。

 それからもうひとつ、上手にスクエアダンスを踊るには「熱心さ」も求められます。スクエアダンスを習いたての初心者は「ベーシック」から入り、次に「メインストリーム」、「プラス」、「アドバンス」の各段階を順に踏み、最後が「チャレンジ」です。各段階にはそれぞれ独特の動作があり、これを身に付けたら次の段階に進みます。

 何よりも大切なことは、みんなで踊るスクエアダンスは「コミュニティー」をつくり、人と人との絆を強くする一手段であるという点です。私も「大鳥スクエアダンスの会」のメンバーと一緒に踊り、支えあい励みにもなる素敵な仲間のひとりになれたのではないでしょうか。

 スクエアダンスは米国が発祥の地ですが、私にとってはきっと日本ならではの思い出になるでしょう。「大鳥スクエアダンスの会 第53回アニバーサリー」で踊る「大きな鳥」たちの様子をYouTubeの投稿動画でご覧ください。

リチャード・ロバーツ

COMMENTS

私が小学校時代は日本全国の小中学校でスクウェアダンスは盛んでした。体育の授業とか運動会でみんな踊ってましたよ。女の子と向かい合うのが恥ずかしくて・・・でも、良い思い出です。素朴で分かりやすい音楽と単純ですがみんなで踊ると不思議な連帯感がありましたね。また、日本の小中学校のカリキュラムに入れてほしいです。1960年代の遠い昔のことです。

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