Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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ゲストブロガー グレイシー・ビンガム 「大使館の報道室での研修」

(2011年7月22日)

 今回のゲストブロガーは、在日米国大使館の広報・文化交流部報道室で夏季インターンとして研修中のグレイシー・ビンガムさんです。彼女はアイダホ州からやって来た大学4年生です。

ジム


海外留学について日本の高校生に語る

真ん中が私

 私は今、東京の米国大使館広報・文化交流部のインターンとして、興味深い仕事や機会をいろいろ体験中です。例えばテレビ局の見学や各種講演会への出席や、大使館が発行するオンラインマガジン「アメリカン・ビュー」誌の秋号の企画のお手伝いなど。でも私が特に好きなのは、日本の高校生たちにアメリカでのキャンパスライフについて話をすることです。大学生活の締めくくりを迎えた私にしてみれば、これ以上ぴったりのテーマはありません。

 私にとって海外は今回が初めて。ですから日本の高校生たちに会って話をする機会を持てたことには本当に感謝しています。訪問先の高校ではどこでも大歓迎され、とっても親切にしてもらっています。それに英語で質問をしてくれた生徒たちの勇気には感心しました。最後におじゃました高校では、私を練習台に英語とフランス語の両方を話した生徒もいました。

生徒たちに伝わるように分かりやすく話すことを心がけました

 生徒たちには、キャンパスライフだけでなく、日米の大学出願時の違いについても話すことにしています。難しかったのは、学校でしか英語を学んでいない日本の高校生たちに分かるように話を準備しておくことでした。大学生である私の文章は学術用語でいっぱいの、英語学習者には分かりづらいものになってしまっているからです。最初に訪問した高校でのプレゼンは、私にとって英語を母国語としない外国の人たちに話をする初体験の場でした。そこで心がけたのはとてもゆっくり話すこと。私自身、日本語はほんのちょっぴりしか話せません。なので日本の皆さんが私にも分かるように、易しい言葉でゆっくり話してくれるのはとても助かります。

 日本の生徒は授業中にあまり質問しません。そこでプレゼンの後に質問してもらおうと、がんばって質問してくれた生徒にはアイダホ州の特産、ジャガイモの形をしたバッジを配ることにしています。そんな生徒たちから出た質問は「ボーイフレンドはいますか?」から、「アメリカと比べて日本の外国語教育をどう思いますか?」までいろいろありました。事前に準備しておかなければ、とても易しい英語で答えるのが難しい質問もいくつか飛び出しました。でも生徒たちの質問を私も十分楽しみました。

 最後の訪問校では、同じ広報・文化交流部のインターン、サラ・ハームと一緒に、アメリカのキャンパスライフの実態を詳しく紹介しました。その前に音楽部の生徒たちが毎週行っている演奏会でその演奏を聴くことができ、ふたりとも大感激し、彼らの才能に感心しました。私は何年もピアノを習っていたので、外国での音楽の授業や生徒たちの演奏の様子を垣間見ることができ、とても興味深く感じました。

立ち上がって外国語で質問するのは勇気が必要。先生やクラスメートたちの視線の中ではなおのこと

 ここ数年、アメリカに留学する日本人学生の数が減少傾向にあるそうです。そのため、私も自分なりに生徒たちにアメリカ留学を勧めることができてよかったと思っています。最初の訪問校は生徒同士の交流を目的としたニュースレターを発行しているのですが、最新号の1面に私のことが紹介されていました。「いつかアイダホに留学したい。きっと楽しいでしょう!」という女子生徒の言葉が載っていました。とてもうれしく感じました。

 インターンとしてこんなにも意義深い仕事をさせてもらい、広報・文化交流部の方たちには感謝の気持ちでいっぱいです。日本の高校生に話をするという仕事は、私にとって素晴らしい経験でした。研修が終わってもずっと忘れることはないでしょう。

グレイシー・ビンガム

COMMENTS

機会があったら、生涯教育にチャレンジしてください、期待しています。

ジム様

「生涯教育」私も熱く希望します。

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