Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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同時多発テロの犠牲者を悼む

(2011年9月13日)

 9月11日、ルース大使とスージー夫人の主催により、10年前のこの日に発生した同時多発テロで命を奪われた人々を悼む追悼式が大使公邸で行われました。参列者の中には、日本人犠牲者のご遺族、日本人消防士、あの日在ニューヨーク日本総領事館で勤務中だった外務省の職員、そして在日米国大使館職員とその家族らの姿がありました。

追悼式でお勤めをしていただいた陽泉寺のご住職

 追悼式では、陽泉寺の村瀬正慶住職に簡単な法要を営んでいただきました。9.11のテロでは米国と日本以外にも90カ国に及ぶ国の人々が亡くなっており、ご住職からご冥福を祈る言葉がささげられました。

 続いて日本警察消防スポーツ連盟の杉村哲也会長からは、テロの当日、自らの命を犠牲にした343人のアメリカ人消防士に対して日本人消防士が感じた連帯感についてお話がありました。「愛する者を失ったご遺族の悲しみが時とともに薄らぐことはないかもしれませんが、亡くなられた方々にとってはご家族の今も変わらぬ強い絆がきっと慰めになっていることでしょう」。杉村会長はそう話されていました。

同時多発テロ後、ニューヨークの現場に駆けつけた日本人消防士

 ルース大使からは、自発的に自費でニューヨークに飛び、現場の捜索救助活動に協力した日本人消防士への感謝の言葉がありました。そしてご遺族に語りかけ、自らの安全を顧みず他の人々の避難誘導にあたった日系企業駐在員の勇敢な行動についてお話ししました。

 ルース大使は、テロ発生直後の「連帯と協力の精神」を取り戻そうと訴えたオバマ大統領の演説の言葉も引用しました。

犠牲者を追悼するルース大使とスージー夫人

 ルース大使の言葉に耳を傾けていると、私の隣に座っておられた年配のご婦人の頬を涙が伝いました。追悼式後、この方のご子息がテロ攻撃で命を落とされたことを知りました。今回の追悼式に呼んでもらい、ご家族と共に参列できたことを感謝されていました。2001年9月11日の犠牲者をしのぶこの追悼式に、はるばる西日本からおいでいただいたと伺い、とても光栄に思いました。

ではまた次回。

ジム

COMMENTS

こんにちは。本日、9月11日は大震災から半年が経ちます。アメリカ軍のトモダチ作戦によって仙台空港の瓦礫の撤去をおこなって貰い物資の流通を作ってくれてありがとうございます。自分はボランテイアに行った時に現地の人から3月11日からの数日間の事を聞きました。現地ではおにぎり1つを家族4人で分け与えたりして寒さと飢えに耐えたそうです。今後ともお互い国同士が協力しあって国難を乗り越えましょう。

祈るというのは伝わることを、写真から教えていただきました。我が国の政治家は愚者が蔓延っていますが、大使の被災地での眼、今回新聞で拝見したみずほ銀行での写真、国家に友情はあるのだと、過去の自分の考えを改めるのに戸惑うことに新鮮さを感じております。

あの日以来10年間の、すべての犠牲者に哀悼の意を表します。

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