Z Notes Blog by Jim Zumwalt
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日米外交官交流計画

(2011年10月11日)

現在「日米外交官交流計画」で国務省に出向中の齋藤雅明さん。9月16日の女性と経済サミット・ハイレベル政策対話の会合で、米国政府代表団の一員としてクリントン国務長官(前列中央)の後ろに座っています。クリントン長官の左側が米国政府のカート・トンAPEC担当大使

 今から7年前、米国の国務省と日本の外務省は外交官交流計画を開始しました。両国の若手外交官がお互いの職場文化に対する理解を深める機会を提供して、両国の未来に先行投資することが狙いです。先日私は、交流プログラムに参加する米国の外交官に働きやすい環境を提供していただいている外務省職員の皆さんへのお礼として、レセプションを開きました。今回のブログでは、日本側のプログラム参加者を3人ご紹介したいと思います。

 最初にご紹介するのは網谷耕介さん。網谷さんの現在の配属先は外務省本省のロシア課ですが、2008~09年にかけて国務省東アジア・太平洋局で働いていました。同局では米国と東南アジア諸国連合(ASEAN)との関係のほか、ASEAN地域フォーラムを担当していました。網谷さんは国務省で働いた1年間を振り返り、懐かしい思い出を語ってくれました。オバマ大統領の当選後に国務省職員と新たに政治任用された幹部が緊密に協力しているのを見て、彼は感銘を受けたそうです。また大勢の国務省職員に向けたクリントン国務長官の就任初日のあいさつは決して忘れられないとも話しています。

 次にご紹介するのは大塚航(わたる)さん。現在、大塚さんは外務省で中東問題を担当しています。2009~11年まで国務省のアジア太平洋経済協力(APEC)室に出向し、岐阜市で開催された「女性起業家サミット」などの問題に関わっていました。この時、大塚さんは妻のアンとメールのやりとりをするようになりました。当時、アンは東京の在日米国大使館でこの会議の準備に携わっていました。当初、大塚さんが交流プログラムに参加している日本の外交官だと話して聞かせても、アンは信じてくれませんでした。大塚さんのメールがあまりにも達者な英語で書かれていたので、彼は日系アメリカ人の外交官だとアンはすっかり思い込んでいたようです。ワシントン勤務を振り返る大塚さんの脳裏に今も強く残るのは、冬の猛烈な吹雪で連邦政府の職員が出勤できなくなったため政府機関が閉鎖を余儀なくされてしまったことでした。

 最後は齋藤雅明さん。現在、国務省のAPEC室に出向中の齋藤さんは、女性の経済的地位の向上の問題を担当しています。先頃、クリントン国務長官が議長を務め、APEC「女性と経済サミット・ハイレベル政策対話」が開催されましたが、齋藤さんはその準備を手伝ってくれました。齋藤さんからは国務省のカフェテリアのことでちょっとした耳寄りな情報を仕入れました。ここのメニューには「うどん」もあるそうですが、トッピングさえ間違えなければ悪くはないとのことでした。

 次回のブログでは米国側の「卒業生」を紹介します。

ではまた次回。

ジム

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